では、プログラミング初心者向けに「if・elif・else」をかみ砕いて、例題を交えて丁寧に解説します。
1. if の基本:条件に当てはまったら処理する
if は「もし〜なら」という意味です。条件が True(正しい) の場合だけ処理が実行されます。
例1:数字かどうかチェック
num = 5
if num > 0:
print("この数字は正の数です")
Pythonnum > 0が True(正しい)なら、printが実行されます。- False なら何も起こりません。
2. else:条件に当てはまらなかったときの処理
else は「もしそれ以外なら」という意味です。
例2:正の数かどうか判定
num = -3
if num > 0:
print("正の数です")
else:
print("正の数ではありません")
Pythonnum > 0が False なので、elseの処理が実行されます。- 結果:
正の数ではありません
3. elif:複数の条件を順番にチェック
elif は 「if じゃない場合、別の条件をチェック」 です。
複数の条件から 1 つだけを選びたいときに使います。
例3:点数に応じて評価を出す
score = 75
if score >= 90:
print("評価: A")
elif score >= 70:
print("評価: B")
elif score >= 50:
print("評価: C")
else:
print("評価: D")
Python- 条件は上から順にチェックされます。
score = 75は最初のif score >= 90は False。- 次の
elif score >= 70は True → 「評価: B」を出力。 - それ以降の
elifやelseは チェックされません。
4. よくある間違いポイント
elifは 単独で使えない → 必ずifの後に続ける- インデント(字下げ)を間違えやすい → Python はスペースでブロックを判別します
- 条件は順番にチェックされる → 上から順に True になるものだけが実行されます
間違った例
elif score >= 70: # ❌ if がないのでエラー
print("評価: B")
Python5. 例題:身近な状況で if‑elif‑else を使う
例題:天気によってメッセージを出す
weather = "雨"
if weather == "晴れ":
print("洗濯日和です")
elif weather == "曇り":
print("洗濯は微妙かも")
elif weather == "雨":
print("傘を持っていきましょう")
else:
print("天気情報がありません")
Python- 結果:
傘を持っていきましょう - 条件は順番にチェックされ、「雨」に当てはまった時点で処理が実行されます。
ポイントまとめ
- if:条件に当てはまった場合だけ処理
- elif:if が False の場合に別の条件をチェック
- else:どの条件にも当てはまらなかった場合の処理
- 条件は 上から順にチェック される
- 複数パターンの分岐をスッキリ書くときに便利
💡 コツ
- 「どれか 1 つだけに当てはまる」ときは
if-elif-else - 「条件が複数当てはまる場合も処理したい」ときは複数の
ifを使う
