はじめての条件分岐 if / else
はじめての分岐は「もし〜なら…、そうでなければ…」という考え方です。プログラムに“状況に応じた選択”をさせるための土台になります。
基本の形と動き
if 条件式:
# 条件がTrue(正しい)なら実行
else:
# 条件がFalse(正しくない)なら実行
Python- ポイント:
:(コロン)を忘れない、ブロック内は同じインデント(スペース4つが一般的)。
例1:テストの点数
score = 80
if score >= 60:
print("合格!")
else:
print("不合格…")
Python- 動き: 60以上なら「合格!」、それ以外は「不合格…」。
条件式の作り方(よく使うもの)
- 比較演算子:
==(等しい)、!=(等しくない)>(より大きい)、<(より小さい)、>=、<=
- 論理演算子:
and(両方True)、or(どちらかTrue)、not(反転)
例2:会員割引の適用
is_member = True
price = 1200
if is_member and price >= 1000:
print("会員割引を適用します")
else:
print("割引なし")
Python- 狙い: 条件を組み合わせて「より現実的な判断」に近づける。
elif で条件を追加する
elseは「それ以外全部」ですが、段階的に分けたいときはelif(else if)を使います。
score = 85
if score >= 90:
print("S評価")
elif score >= 80:
print("A評価")
elif score >= 70:
print("B評価")
else:
print("C評価")
Python- コツ: 上から順に評価されるので、広い条件ほど下に、厳しい条件ほど上に置く。
よくあるつまずきポイント
- インデントずれ:
- 行頭のスペースが揃っていないとエラー。タブとスペースを混ぜない。
==と=の混同:=は代入、==は比較。
- 文字列と数値の混在:
- 入力は文字列。数値比較するなら
int()で変換。
- 入力は文字列。数値比較するなら
例3:入力を使った分岐
age_text = input("年齢を入力してください: ") # 文字列で入る
age = int(age_text) # 数値に変換
if age >= 20:
print("成人です")
else:
print("未成年です")
Python現場で役立つ書き方のコツ
- 短い条件なら三項演算子(条件式): 一行で書ける
score = 58
message = "合格!" if score >= 60 else "不合格…"
print(message)
Python- 早期リターンで読みやすく:
小さな条件で先に分けると、後のロジックがすっきりする(関数内で特に有効)。
def can_register(age):
if age < 0:
return "不正な年齢です"
if age < 18:
return "保護者の同意が必要です"
return "登録できます"
Python練習問題
- 偶数・奇数判定
n = int(input("整数を入力: "))
# ここに if / else を書いて、偶数なら「even」、奇数なら「odd」と表示
Python- パスワードチェック
- 条件: 8文字以上なら「OK」、それ以外は「短すぎます」
pwd = input("パスワード: ")
# ここに if / else
Python- 買い物の送料
- 条件: 合計金額が3000以上なら「送料無料」、それ以外は「送料500円」
total = int(input("合計金額: "))
# ここに if / else
Python小さな一歩を積み重ねる
- 覚える順番:
- if → else → 比較/論理演算子 → elif → 入力と型変換
- 考え方: “何を基準に分けたいか”を先に決めてから、条件式に落とし込むと迷わない。
