主な内容の要点
Pythonのnot演算子は「TrueとFalseをひっくり返す」ためのものです。TrueならFalseに、FalseならTrueに変わります。
基本のしくみ
notは否定を表す演算子not True→Falsenot False→True
andやorと違って、対象となる式は1つだけ指定します。
具体例
- 年齢が10歳未満かどうかを判定する式:
age < 10- 10歳未満ならTrue
- 10歳以上ならFalse
- 「10歳未満以外は乗れる」という条件を表すには、結果を反転させる必要があります。
not (age < 10)- これで「10歳未満ならFalse」「10歳以上ならTrue」となり、条件を満たします。
age = 20
if not (age < 10):
print("お乗りいただけます。")
Python真理値の対応表
| Aの値 | not Aの結果 |
|---|---|
| True | False |
| False | True |
ポイント
notは「条件を逆にしたいとき」に使う。- 条件式を読み替えるよりも、
notを使う方がシンプルに書ける場合がある。 - 論理演算の世界では「否定」と呼ばれる基本操作のひとつ。
初心者にとっては「True/Falseを反転させる便利なスイッチ」と覚えると理解しやすいです。

