「実務でよく見る or の使い方」を、初心者向けに具体例でまとめます。
Pythonでは or は単なる条件分岐だけでなく、入力チェックやデフォルト値の代入などでよく使われます。
実務でよく見るパターン
1. 入力チェック(空文字や未入力の確認)
user_input = ""
if (user_input == "") or (user_input is None):
print("入力が必要です")
else:
print("入力ありがとうございます")
Python- 入力が空文字
""またはNoneの場合に「入力が必要です」と表示 - ユーザー入力を扱う場面でよく登場します
2. デフォルト値の代入
name = None
display_name = name or "ゲスト"
print(display_name) # → "ゲスト"
Pythonorは「左側がFalseっぽい値(None, 空文字, 0, Falseなど)なら右側を使う」- これを利用して「値がなければデフォルトを使う」という書き方ができます
- Webアプリや設定値の初期化でよく使われます
3. Noneチェック(安全に処理する)
data = None
# Noneなら空リストを使う
items = data or []
print(items) # → []
PythondataがNoneのときに[]を代わりに使う- データベースやAPIから値が返ってこないときの安全策としてよく使われます
4. 複数条件の入力バリデーション
age = 5
if (age < 0) or (age > 120):
print("年齢の入力が不正です")
else:
print("年齢は正常です")
Python- 年齢が「0未満 または 120より大きい」なら不正とみなす
- フォーム入力チェックでよく使われるパターン
ポイントまとめ
orは「どちらかがTrueならTrue」だけでなく、「左がダメなら右を使う」という値代入のテクニックでも便利- 入力チェック、デフォルト値、None安全処理など、実務コードで頻出
andと組み合わせるとさらに複雑な条件をシンプルに書ける
