print() の便利なオプション
print() 関数には、ちょっとした工夫で出力をコントロールできる便利なオプション(引数)がいくつかあります。代表的なのが sep と end です。初心者向けに例題を交えて解説します。
1. sep(セパレーター:区切り文字)
- 意味: 複数の値を出力するときの「区切り文字」を指定できる
- デフォルト: 半角スペース
" "
例1: デフォルト(スペース区切り)
print("りんご", "みかん", "ぶどう")
Python👉 出力
りんご みかん ぶどう
例2: 区切りをカンマに変更
print("りんご", "みかん", "ぶどう", sep=",")
Python👉 出力
りんご,みかん,ぶどう
例3: 区切りをスラッシュに変更
print(2025, 11, 5, sep="/")
Python👉 出力
2025/11/5
2. end(最後の文字)
- 意味: 出力の最後に何を付けるかを指定できる
- デフォルト: 改行
"\n"
例1: デフォルト(改行あり)
print("Hello")
print("World")
Python👉 出力
Hello
World
例2: 改行せずに続けて表示
print("Hello", end="")
print("World")
Python👉 出力
HelloWorld
例3: 出力の最後に「!」を付ける
print("Python", end="!")
print("楽しい")
Python👉 出力
Python!楽しい
3. file(出力先の指定)
- 意味: 出力先をファイルなどに変更できる
- デフォルト: 画面(標準出力)
例: ファイルに書き込む
with open("output.txt", "w", encoding="utf-8") as f:
print("こんにちは", file=f)
Python👉 output.txt に「こんにちは」と書き込まれる
4. flush(バッファをすぐに書き出すか)
- 意味: 出力をすぐに反映させるかどうか
- デフォルト:
False(ためてからまとめて出す) - 使いどころ: リアルタイムでログを表示したいときなど
例
import time
for i in range(3):
print(i, end=" ", flush=True)
time.sleep(1)
Python👉 1秒ごとに 0 1 2 と順番に表示される
まとめ
sep→ 値と値の間の区切り文字を変えるend→ 出力の最後を変える(改行しない、記号をつけるなど)file→ 出力先をファイルに変更できるflush→ 出力をすぐに反映させる
練習課題
- 今日の日付を
sep="/"を使って「2025/11/05」と表示してみよう end="⭐"を使って「Python⭐楽しい⭐勉強中」と出力してみようfileを使って、自分の名前をファイルに保存してみよう
👉 ここまでで print() の基本とオプションを網羅しました。
次のステップとしては、文字列のフォーマット(f文字列やformat関数)を学ぶと、もっと自由に出力をコントロールできるようになります。
