1. ループとは?
ループとは、同じ処理を何度も繰り返す仕組みのことです。
たとえば:
- 「10回Helloと表示したい」
- 「ユーザーが正しいパスワードを入力するまで何度も入力を求めたい」
こういう時に便利です。
2. while文の基本形
while 条件:
繰り返したい処理
Pythonwhileの後に 条件 を書きます。- 条件がTrue(正しい) の間は、インデントされた処理をくり返します。
- 条件がFalse(間違い)になるとループは終了します。
例1:1~5まで表示
i = 1
while i <= 5:
print(i)
i += 1 # iを1ずつ増やす
Python説明:
- 最初は
i = 1 - 条件
i <= 5がTrueだからループ開始 print(i)で1が表示i += 1でiが2に増える- 条件チェック → 2 <= 5 → True → ループ続行
- iが6になったら条件 False → ループ終了
出力:
1
2
3
4
5
3. ユーザー入力でループ
ユーザーが "stop" と入力するまで繰り返す例:
text = ""
while text != "stop":
text = input("stopと入力してください: ")
print("あなたは", text, "と入力しました")
print("ループ終了!")
Pythonポイント:
text != "stop"は「textがstopでない間」という意味- ユーザーが
"stop"と入力したら条件がFalseになり、ループ終了
4. 無限ループに注意
while True:
print("こんにちは")
Python- このコードは条件が常にTrueなので、ずっと繰り返される
- 終わらせるには Ctrl + C などで強制終了が必要
安全にループを使うには:
- 条件がいつかFalseになるようにする
- 必要に応じて
breakで途中終了する
5. breakでループを途中終了
while True:
text = input("quitで終了: ")
if text == "quit":
break # ループを終了
print("入力:", text)
Pythonbreakは「ループを強制的に終了」させる命令- 条件を細かくチェックして、途中でやめたいときに便利
6. continueで次の繰り返しへ
i = 0
while i < 5:
i += 1
if i == 3:
continue # 下のprintはスキップして次のループへ
print(i)
Python出力:
1
2
4
5
- i=3 のときは print をスキップして次の繰り返しへ
7. 練習問題
- 1~10までの偶数だけを表示する
while文を書いてみよう - ユーザーに数字を入力させ、10以上になったらループを終了するプログラムを書こう
まとめ
whileは「条件がTrueの間、処理を繰り返す」- 無限ループには注意
breakで途中終了、continueでスキップができる- ユーザー入力やカウント処理など、様々な場面で便利
