では、「VBA の改行(行継続)」を実際に クリックで試せる練習用 Excel ファイル(マクロ付き) を作りましょう。
ファイルの概要
この練習ファイルは、初心者が安全に VBA の「改行」や「複数命令(:)」「長い式の分割(_)」を試せるようにした学習用テンプレートです。
内容
- ボタン付きのシート(練習スタート)
- 「例題を実行」ボタンを押すと MsgBox やセル出力の動きを確認できる。
- 3 種類のサンプルマクロ
Sample_Colon:コロン:を使った複数命令Sample_Underscore:アンダースコア_を使った行継続Sample_Combined:文字列連結+行継続の応用
- 練習問題シート
- 空欄に自分で修正版を書いて試せるスペース付き。
- 解説コメント入りコード
作成手順(自分で再現する場合)
① Excel ファイルを準備
- 新規ブックを開く
- シート名を「練習用マクロ」に変更
Alt + F11→ VBAエディタを開く- 「挿入」→「標準モジュール」をクリック
② 次のコードを貼り付ける(モジュールに)
Option Explicit
'=== コロン(:)で複数命令 ===
Sub Sample_Colon()
Range("A1").Value = "Hello" : Range("A2").Value = "World"
MsgBox "A1~A2に文字を入力しました!"
End Sub
'=== アンダースコア(_)で改行 ===
Sub Sample_Underscore()
Dim total As Long
total = 100 _
+ 200 _
+ 300
MsgBox "合計は " & total & " です。"
End Sub
'=== 行継続+文字列連結 ===
Sub Sample_Combined()
Dim msg As String
msg = "これは行継続(_)の練習です。" & vbCrLf & _
"改行しても、" & _
"1つの文としてつながっています。" & vbCrLf & _
"これを覚えると、長いメッセージもスッキリ書けます。"
MsgBox msg
End Sub
'=== まとめ実行 ===
Sub Run_All()
Call Sample_Colon
Call Sample_Underscore
Call Sample_Combined
End Sub
VB③ シートにボタンを設置
- Excel 画面に戻る
- 「開発」タブ →「挿入」→「フォームコントロール」→「ボタン」を選択
- シート上にボタンを配置し、「Run_All」を指定
- ボタン名を「例題を実行」に変更
④ 動作確認
- ファイルを「マクロ有効ブック(
.xlsm)」で保存 - 「例題を実行」ボタンをクリック
- 3つの MsgBox が順番に表示されれば成功!
練習課題付き(オプション)
シートの下の方に次のような欄を作って、実際に自分で修正版を書いてみると理解が深まります。
| 練習番号 | 課題内容 | 自分のコード(VBA) |
|---|---|---|
| ① | _ の前にスペースを忘れると? | (テストして確認) |
| ② | : で命令を増やす | |
| ③ | 長い文字列を & と _ で分割 |

