主な内容の要点
このページは「VBAでのオブジェクト指向的な考え方の基礎」を理解する。
基本概念
- オブジェクト
VBAで操作対象となるもの(例:Workbook、Worksheet、Range など)。
→ メソッドで操作、プロパティで設定や参照が可能。 - コレクション
同じ種類のオブジェクトをまとめたもの。
例:Workbooks→ 開いているすべてのブックWorksheets→ ブック内のすべてのシート
主なオブジェクト
- Application:Excelアプリ全体
- Workbook:ブック
- Worksheet:ワークシート
- Range:セルやセル範囲
- Chart:グラフ
- Dialog:組み込みダイアログボックス
- その他:Font、Hyperlink、Style、Error など
操作の仕組み
- メソッド:オブジェクトに対して実行する操作
例:Range("A2").Clear→ A2セルをクリア - プロパティ:オブジェクトの属性を参照・設定
例:Range("A2").Value = 100→ A2セルに100を代入
コレクションの使い方
- インデックス番号で指定
Worksheets(1)→ 左から1番目のシートWorkbooks(1)→ 開いている最初のブック - 名前で指定
Worksheets("Sheet2")→ シート名で指定Workbooks("Book1.xlsm")→ ブック名で指定
オブジェクトの階層構造
Application
└─ Workbooks
└─ Worksheets
└─ Range
└─ Font など
- 上位から順にたどって特定のオブジェクトを指定できる。
- 例:
Worksheets(2).Range("A2").Font.Size = 20→ 2番目のシートのA2セルのフォントサイズを20に設定。
まとめ
- VBAは「オブジェクト」を操作する仕組み。
- 複数の同種オブジェクトは「コレクション」で管理。
- メソッドとプロパティを使って操作・設定を行う。
- オブジェクトは階層構造になっており、上位から順に指定する。
