初心者向けに「Excel VBAでセルを扱う方法」を、かみ砕いて例題付きで説明します。
基本の考え方
Excelのセルを操作するには Rangeオブジェクト を使います。
「Range(“A1”)」と書くと、A1セルを指し示すことができます。
- セルを指定する →
Range("A1") - 値を入れる →
Range("A1").Value = 10 - 値を取り出す →
MsgBox Range("A1").Value
例題1:セルに数字を入れる
Sub 例題1()
Range("A1").Value = 100
End Sub
VB👉 実行すると、A1セルに「100」が入力されます。
初心者はまず「セルに値を入れる」練習から始めると理解しやすいです。
例題2:セルの値を読み取って表示
Sub 例題2()
MsgBox Range("A1").Value
End Sub
VB👉 A1セルに入っている値を、メッセージボックスで表示します。
「セルから値を取り出す」仕組みが分かります。
例題3:変数にセルを入れて使う
Sub 例題3()
Dim r As Range
Set r = Range("B2") ' B2セルを変数rにセット
r.Value = "こんにちは"
End Sub
VB👉 B2セルに「こんにちは」と入力されます。
変数にセルを入れておくと、同じセルを何度も使うときに便利です。
例題4:シートを指定してセルを操作
Sub 例題4()
Worksheets("Sheet1").Range("C3").Value = "テスト"
End Sub
VB👉 「Sheet1」のC3セルに「テスト」と入力されます。
複数のシートを扱うときは、必ずシート名を指定しましょう。
初心者へのコツ
- まずは単一セルから練習 →
Range("A1")のように書いて値を入れる。 - 変数に入れると便利 → 同じセルを繰り返し使うときに効率的。
- シート指定を忘れない → 複数シートを扱うときは必須。
📌 まとめると、「Rangeオブジェクトを使ってセルを指定し、値を入れたり取り出したりする」のが基本です。
これができるようになると、次のステップとして「複数セルの範囲操作」や「セルの書式変更」に進めます。

