では、Excel VBA の「プロシージャの呼び出し(Call の使い方)」をプログラミング初心者向けに、例題付きで分かりやすく解説します。
1. プロシージャとは?
VBA では、処理をまとめた かたまり を作ることができます。それを プロシージャ と呼びます。
- Subプロシージャ(戻り値なし)
Sub あいさつ() MsgBox "こんにちは!" End Sub - 実行すると「こんにちは!」とメッセージが出ます。
つまりプロシージャは、「一度書いた処理を何度も使える箱」のようなものです。
2. プロシージャを呼び出す
作ったプロシージャを別の処理の中で使いたいとき、呼び出します。
方法① 名前だけ書く
Sub メイン処理()
' あいさつプロシージャを呼び出す
あいさつ
End Sub
VB方法② Call を使う
Sub メイン処理()
' Call を使って呼び出す
Call あいさつ
End Sub
VB実行結果は同じ。「Call を使うと、呼び出しだと一目で分かる」というメリットがあります。
3. 例題:セルに数字を入れて計算する
ステップ1:値を入れるプロシージャ
Sub セルに値を入れる()
Range("A1").Value = 10
Range("A2").Value = 20
End Sub
VBステップ2:合計を出すプロシージャ
Sub 合計を出す()
' A1 と A2 の値を足して A3 に表示
Range("A3").Value = Range("A1").Value + Range("A2").Value
End Sub
VBステップ3:メイン処理で呼び出す
Sub メイン処理()
' まず値を入れる
Call セルに値を入れる
' そのあと合計を計算
Call 合計を出す
End Sub
VB実行結果:
- A1 = 10
- A2 = 20
- A3 = 30
「Call を付けることで、どこで別の処理を呼んでいるか」が分かりやすくなります。
4. ポイントまとめ
- プロシージャ は「処理の箱」。一度作った処理を何度も使える。
- 呼び出し方
- 名前だけ書く → シンプル
Callを使う → 見た目で分かりやすい
- 複数の処理を順番に行うとき、呼び出すことでコードが整理される。
- 小さな処理をプロシージャに分けると、プログラムが読みやすくなる。
初心者向けアドバイス
- 「まずは名前だけ書く方法で動かす」
- 「慣れてきたら Call を使って見やすくする」
- プロシージャに名前を付けるときは 処理内容が分かる名前 にすると便利
