即時ウィンドウで関数を直接呼び出して結果を確認する方法
VBAの 即時ウィンドウ は「変数の値を確認・変更」するだけでなく、関数やプロシージャを直接呼び出して結果を確認することもできます。これを使うと「コードを実行せずに関数の動作を試す」ことが可能になります。
1. 即時ウィンドウの開き方
- VBAエディタで [表示] → [即時ウィンドウ]
- またはショートカット Ctrl + G
2. 関数を直接呼び出す
即時ウィンドウに関数名を入力すると、その場で実行されます。
? SumPrimesInRange(10, 50)
VB?を付けると 戻り値を表示- 上記例では「10~50の素数の合計」を即時ウィンドウに出力
3. Subプロシージャを呼び出す
Sub の場合は ? を付けずに呼び出します。
TestPrimeStatsWithAvg
VB- 即時ウィンドウに入力すると、その
Subが実行される MsgBoxやDebug.Printの結果が表示される
4. クラスのメソッドを呼び出す
クラスを使っている場合も即時ウィンドウから呼び出せます。
Dim acc As New BankAccount
acc.Initialize 10000, "1234"
? acc.Balance
acc.Deposit 5000
? acc.Balance
VB- 即時ウィンドウでオブジェクトを生成し、メソッドを呼び出して結果を確認できる
5. 実践例:素数関数を即時ウィンドウでテスト
? AvgPrimesInRange(10, 50)
VB→ 平均値が 28.27… と表示される
? PrimeStatsWithMedian(10, 50)(6)
VB→ 中央値(29)が表示される
(配列を返す関数の場合、インデックスを指定して取り出せる)
ポイントまとめ
? 関数名(引数)→ 戻り値を即時ウィンドウに表示Sub名→ プロシージャを直接実行- クラスのメソッドも呼び出し可能
- 配列を返す関数は
(インデックス)を指定して要素を確認できる
👉 即時ウィンドウを使えば「テスト用のSubを作らなくても関数を直接試せる」ので、開発効率が大幅に上がります。


