主な内容の要点
1. 定数とは?
- プログラム中で値を直接書く代わりに「定数」として名前を付けて使う方法。
- 同じ値を何度も使うとき、入力ミスを防ぎ、コードを読みやすくする効果がある。
2. 定数の定義方法(構文)
Const 定数名 As データ型 = 値
VBConstキーワードで始める- 定数名:変数と同じ命名ルール(英数字、アンダースコア等。ただし先頭は文字)
- 一般的には 大文字 で記述することが多い
- データ型は
Integer、String、Doubleなどが使える。省略するとVariant型と見なされる - 定義時には必ず値をセットしなければならない(後から値を代入することはできない)
- 例:
Const TAX As Double = 0.08 - 定義後に
TAX = 0.05のように再代入しようとするとエラーになる
- 例:
3. 定数の使い方(利用例)
Sub サンプル()
Const TAX As Double = 0.075
Dim price As Double
price = 150 * TAX
End Sub
VB- 定数名を使って計算式などに利用できる
- 値をハードコーディングするより、意味のある名前で使えるので可読性が高くなる
4. 定数のスコープ(適用範囲)
- 定数にも「どこで使えるか(有効範囲)」がある
- プロシージャ内で定義した定数は、そのプロシージャ内でのみ有効
Sub テスト1() Const TAX As Double = 0.75 ' ここでは TAX が使える End Sub Sub テスト2() ' ここで TAX を使うと「未定義」の扱いになる → エラー End Sub - モジュール(プロシージャの外)で定義した定数は、そのモジュール内のすべてのプロシージャで利用可能
Option Explicit Const TAX As Double = 0.75 Sub テスト1() price = 150 * TAX End Sub Sub テスト2() price = 100 * TAX End Sub

