Excel VBA | 定数を定義

Excel VBA 演算子の完全学習ノート

ではこのまま「Excel VBA 演算子の完全学習ノート」として、
初心者～中級者がしっかり理解できるように、
以下のような構成で仕上げていきます。

第1章：演算子とは？

「演算子（operator）」とは、
値を計算したり、比較したり、条件を組み合わせたりするための“記号”や“キーワード” です。

たとえば：

x = 5 + 3   ' ← + は「足し算をする」演算子
If x > 5 Then ...  ' ← > は「より大きいか」を比べる演算子

x = 5 + 3   ' ← + は「足し算をする」演算子
If x > 5 Then ...  ' ← > は「より大きいか」を比べる演算子

VBAでよく使う演算子は大きく3種類に分かれます：

第2章：算術演算子 — 数をあやつる力

よく使う演算子と意味

例：いろんな計算をしてみよう

Sub 算術の例()
    Dim a As Double, b As Double
    a = 8
    b = 5

    Range("A1").Value = a + b
    Range("A2").Value = a - b
    Range("A3").Value = a * b
    Range("A4").Value = a / b
    Range("A5").Value = a \ b
    Range("A6").Value = a Mod b
    Range("A7").Value = a ^ b
End Sub

Sub 算術の例()
    Dim a As Double, b As Double
    a = 8
    b = 5

    Range("A1").Value = a + b
    Range("A2").Value = a - b
    Range("A3").Value = a * b
    Range("A4").Value = a / b
    Range("A5").Value = a \ b
    Range("A6").Value = a Mod b
    Range("A7").Value = a ^ b
End Sub

補足：データ型に注意！

整数除算（\）や Mod を使うときは、変数の型が重要です。

例：

Dim a As Integer
a = 8 / 5   ' → 1 ではなく、1.6 → 小数点以下切り捨てで1になる

Dim a As Integer
a = 8 / 5   ' → 1 ではなく、1.6 → 小数点以下切り捨てで1になる

結果が小数になると、自動的に型変換されます。
小数を扱うなら Double 型にしましょう。

第3章：比較演算子 — 値を比べて判断する

比較演算子の一覧

例：比較結果を確認しよう

Sub 比較の例()
    Dim x As Integer
    x = 10

    Range("B1").Value = (x > 5)
    Range("B2").Value = (x = 8)
    Range("B3").Value = (x <> 8)
End Sub

💡 ポイント：
比較結果は 論理値（True / False） になります。
これをそのまま If 文などに使えます。

第4章：論理演算子 — 条件を組み合わせる

主な論理演算子

例：複数条件を組み合わせてみよう

Sub 論理の例()
    Dim score As Integer
    score = 75

    If score >= 60 And score < 80 Then
        Range("C1").Value = "合格（普通）"
    End If

    If score >= 80 Or score < 50 Then
        Range("C2").Value = "特別条件に該当"
    End If

    Range("C3").Value = Not (score < 80)
End Sub

Sub 論理の例()
    Dim score As Integer
    score = 75

    If score >= 60 And score < 80 Then
        Range("C1").Value = "合格（普通）"
    End If

    If score >= 80 Or score < 50 Then
        Range("C2").Value = "特別条件に該当"
    End If

    Range("C3").Value = Not (score < 80)
End Sub

第5章：優先順位とカッコの使い方

演算子には計算される順番（優先順位）があります。

💡 つまり：

• 掛け算・割り算が足し算より先に計算される。
• 比較や論理演算は後で評価される。
• わかりにくいときは必ず括弧で囲む！

例：

Sub 優先順位例()
    Range("D1").Value = 5 + 3 * 2        ' → 11
    Range("D2").Value = (5 + 3) * 2      ' → 16
    Range("D3").Value = (5 + 3) > 10 And 2 < 3  ' → False
End Sub

Sub 優先順位例()
    Range("D1").Value = 5 + 3 * 2        ' → 11
    Range("D2").Value = (5 + 3) * 2      ' → 16
    Range("D3").Value = (5 + 3) > 10 And 2 < 3  ' → False
End Sub

第6章：よくある間違い・注意点

第7章：練習問題まとめ

第8章：ミニチャレンジ（まとめテスト）

1️⃣ Dim n As Integer: n = 15
→ n \ 4 と n Mod 4 の結果は？
　→ 商 = 3、余り = 3

2️⃣ Dim a As Integer: a = 8
If a > 5 And a < 10 Then ... の結果は？
　→ True

3️⃣ Not (3 > 1 Or 5 < 2) の結果は？
　→ False（中の式はTrue、Notで反転）

4️⃣ 2 ^ 3 * 2 と (2 ^ 3) * 2 は同じ？
　→ 同じ結果（16）

最後に：演算子マスターのコツ

✅ 「結果をセルに出力」して確かめながら覚える。
✅ 複雑な式は常に () で囲む。
✅ 条件文は「日本語で読む」：
　例 → If x >= 60 And x < 80 Then は「60以上かつ80未満なら」。
✅ Mod と \ を使いこなすと、日付処理やグループ判定にも応用できる。

🧩 次の発展テーマ（続編候補）

• 第9章：文字列演算子（& の使い方）
• 第10章：型変換と演算（CInt, CDbl, CLng）
• 第11章：エラーを防ぐための演算チェック (IsNumeric, IsEmpty)