主な内容の要点
VBAで改行する方法の概要
Excel VBAでは、セルやダイアログボックス内で文字列を改行するために、特定の定数や関数を使います。
改行に使える主な定数と関数
| 定数・関数 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
Chr(10) | ラインフィード（LF） | セル内改行に使用されることが多い |
Chr(13) | キャリッジリターン（CR） | 単独では改行されない場合あり |
vbCrLf | CR + LF | Windows環境での標準改行 |
vbCr | CR | Macintosh環境で使用されることも |
vbLf | LF | セル内改行に適している |
vbNewLine | 環境に応じた改行コード | 汎用性が高い |
使用例
セル内で改行する例：
Sub テスト()
Range("B2").Value = "東京都" & vbLf & "中央区"
End Sub
ダイアログボックスで改行する例：
Sub テスト()
MsgBox "こんにちは" & vbNewLine & "お元気ですか？"
End Sub
改行コードの確認方法
セルの値を1文字ずつ取り出して、Asc関数で文字コードを確認することで、どの改行コードが使われているかを判別できます。
ポイント
- 改行コードは環境（Windows/Mac）によって異なるため、
vbNewLineを使うと安全。 - セル内改行には
Chr(10)やvbLfが適している。 - ダイアログボックスでは
vbCrLfやvbNewLineがよく使われる。
