では「実務で役立つ配列を使ったミニアプリ」のサンプルを、検索ツールとチェックツールの2種類で紹介します。Excel VBAで簡単に動かせる形にしてあります。
サンプル1：検索ツール（商品コード検索）
用途イメージ:
社内で商品コードを検索して、商品名を表示する簡易ツール。
Sub ProductSearch()
Dim codes(4) As String
Dim names(4) As String
Dim src As String
Dim i As Integer
Dim found As Boolean
' 商品コードと商品名を配列に格納
codes(0) = "A001": names(0) = "ノートPC"
codes(1) = "A002": names(1) = "プリンター"
codes(2) = "A003": names(2) = "マウス"
codes(3) = "A004": names(3) = "キーボード"
codes(4) = "A005": names(4) = "モニター"
' 検索コードを入力
src = InputBox("商品コードを入力してください")
' 検索処理
For i = 0 To UBound(codes)
If src = codes(i) Then
MsgBox "商品コード " & src & " は「" & names(i) & "」です"
found = True
Exit For
End If
Next i
If Not found Then
MsgBox "商品コード " & src & " は登録されていません"
End If
End Sub
解説
- 2つの配列（コードと商品名）を「対応関係」で管理。
- 入力されたコードを検索し、見つかったら商品名を表示。
- 実務では「社員番号→氏名」「顧客ID→顧客名」などに応用可能。
サンプル2：チェックツール（必須項目チェック）
用途イメージ:
入力されたデータに「必須項目」が含まれているかをチェックする。
Sub RequiredCheck()
Dim required(2) As String
Dim inputData(4) As String
Dim i As Integer, j As Integer
Dim found As Boolean
' 必須項目リスト
required(0) = "氏名"
required(1) = "住所"
required(2) = "電話番号"
' 入力データ（例）
inputData(0) = "氏名"
inputData(1) = "住所"
inputData(2) = "メールアドレス"
inputData(3) = "電話番号"
inputData(4) = "年齢"
' チェック処理
For i = 0 To UBound(required)
found = False
For j = 0 To UBound(inputData)
If required(i) = inputData(j) Then
found = True
Exit For
End If
Next j
If Not found Then
MsgBox "必須項目「" & required(i) & "」が入力されていません"
End If
Next i
End Sub
解説
- 「必須項目リスト」と「入力データリスト」を配列で管理。
- 二重ループで必須項目が含まれているかをチェック。
- 実務では「申請書の必須項目チェック」「入力フォームの検証」などに応用可能。
まとめ
- 検索ツール: コードやIDから対応する情報を探す。
- チェックツール: 必須項目や条件を満たしているか確認する。
どちらも「配列＋ループ」でシンプルに作れるので、業務のちょっとした効率化に役立ちます。