要点まとめ
このページは、Excel VBAで「繰り返し処理」を行うための For…Next文 の使い方を解説しています。指定した回数だけ同じ処理を繰り返したいときに便利です。
For…Next文の基本
- 書き方
For 変数 = 初期値 To 最終値 実行する処理 Next 変数 - 変数に初期値が入り、処理を1回実行 → その後自動的に +1 されて次の値が入る。
- 変数が最終値に達するまで繰り返し処理が続く。
サンプルコード（1から10までの合計）
Option Explicit
Sub テスト()
Dim sum As Integer
Dim i As Integer
sum = 0
For i = 1 To 10
sum = sum + i
Debug.Print "i = " & i & ", Sum = " & sum
Next i
End Sub
- この場合、
iが 1 → 2 → … → 10 と変化し、合計値が計算される。 - 最終的に 1+2+…+10 = 55 が求まる。
Stepで増加量を変える
- デフォルトでは「+1」ずつ増えるが、Step を使うと増加量を変更できる。
- 書き方：
For 変数 = 初期値 To 最終値 Step 増加量
実行する処理
Next 変数
- 例：
Step 2→ 1, 3, 5, 7, 9 と進む。 - 最終値を超えた時点で繰り返し終了。
ポイント整理
- For…Next文は「決まった回数」繰り返すときに使う。
- Stepを指定すれば増加量を自由に変えられる（+2や+3など）。
- 最終値を超えたら終了するので、無限ループにはならない。
- 繰り返し処理の中で変数を使って計算や表示を行うのが基本。
👉 初心者にとっては「同じ処理を何回も書かなくていい」便利な仕組み。まずは 1から10までの合計 を計算する例から練習すると理解しやすいです。