リボンボタンにアイコンを設定する方法
Excel のリボン UI は CustomUI XML で定義されますが、ボタンにアイコンを付けることで視覚的に分かりやすくなります。
ここでは「黄金パターン」アドインにアイコンを設定する方法を解説します。
方法 1:組み込みアイコンを利用する(推奨)
Excel には数百種類の 組み込みアイコン が用意されています。
XML の <button> に imageMso 属性を指定すると、そのアイコンを利用できます。
例:組み込みアイコン設定
<button id="btnSalesTax" label="税込計算" onAction="RunSalesTax" imageMso="HappyFace" />
<button id="btnSalesSummary" label="月別集計" onAction="RunSalesSummary" imageMso="ChartColumn" />
<button id="btnWorkHours" label="勤務時間集計" onAction="RunAttendanceSummary" imageMso="Clock" />
<button id="btnStockCheck" label="在庫チェック" onAction="RunStockSummary" imageMso="Database" />
XML👉 imageMso="アイコン名" に指定できるアイコンは Microsoft が公開している Office imageMso 一覧 から選べます。
代表例:Save, Open, Print, ChartColumn, HappyFace, Clock, Database など。
📝 方法 2:独自アイコンを利用する
もし独自のアイコンを使いたい場合は、アドインに画像ファイルを埋め込み、VBA 側で LoadPicture を使って表示します。
XML 側
<button id="btnCustomIcon" label="特注アイコン" onAction="RunCustom" getImage="GetCustomImage" />
XMLVBA 側
' アイコンを返すコールバック関数
Public Sub GetCustomImage(control As IRibbonControl, ByRef image)
Set image = LoadPicture(ThisWorkbook.Path & "\icons\custom.ico")
End Sub
VB👉 この場合、.ico や .png ファイルをアドインと同じフォルダに置いておく必要があります。
方法 3:アイコンサイズ調整
- リボンのアイコンは 32×32 ピクセル が標準サイズ
- 小さいアイコンは 16×16 ピクセル
- 独自アイコンを使う場合はこのサイズに合わせると綺麗に表示されます
✅ まとめ
- 組み込みアイコン(imageMso) → 最も簡単で互換性が高い
- 独自アイコン(getImage + LoadPicture) → ブランドや特注デザインを使いたい場合に有効
- サイズ調整 → 32×32 または 16×16 に揃えると見栄えが良い
💡 これで「黄金パターン」アドインのリボンボタンにアイコンを設定でき、UI がさらに直感的になります。


