要点まとめ
Excel VBAの「Subプロシージャ」は、処理をまとめて実行するための“部品”です。複雑なプログラムを小さく分けて整理でき、必要なときに呼び出して使えます。
基本ポイント
- Subプロシージャとは?
Sub ~ End Subの形で書くプログラムのまとまり。- 例:1から10までの合計を計算してセルに表示する処理。
- 役割
- ある目的の処理をひとまとめにする。
- 何度も使う処理を再利用できる。
- プログラムを分かりやすく整理できる。
具体例
- 単純な例
Sub Test()
Dim sum As Integer
Dim i As Integer
sum = 0
For i = 1 To 10
sum = sum + i
Next i
Range("A1").Value = sum
End Sub
VB→ セルA1に「1~10の合計」を表示。
- 処理を分ける
- 1つのSubの中で長くなる処理は、別のSubに分けて呼び出す。
- 例:計算部分とセルに値をセットする部分を分ける。
メリット
- 繰り返し使える
同じ処理を何度も書かずに済む。 - 見やすく整理できる
目的ごとに分けることで「何をしているか」が明確になる。 - 共通処理をまとめられる
複数のプログラムから呼び出せるので、コード量を減らせる。
呼び出しの流れ
- Subの中で別のSubを呼び出すと、処理は一時的にそちらへ移動。
- 呼び出されたSubが終わると、元のSubに戻って続きが実行される。
- 例:
Sub Test()
Range("A1").Value = "東京"
sample
Range("A3").Value = "福岡"
End Sub
Sub sample()
Range("A2").Value = "大阪"
End Sub
VB初心者へのアドバイス
- まずは小さな処理をSubにまとめる練習をすると理解しやすい。
- 「計算する部分」「表示する部分」など役割ごとに分けると整理しやすい。
- Subは“呼び出せる箱”だと思うとイメージしやすい。
要するに、Subプロシージャは「処理のまとまりを作って、必要なときに呼び出す仕組み」です。これを使うとプログラムがすっきりして、再利用もしやすくなります。

