練習問題と回答

「改行」の理解を深めるために、初心者向けの練習問題を作ってみました。問題 → 回答例 → 解説の順でまとめます。

問題1：セルに住所を3行で表示する

セル A1 に「東京都」「中央区」「銀座1-1」を3行で表示するVBAコードを書いてください。

回答例

Sub Q1_Address()
    Range("A1").Value = "東京都" & vbLf & "中央区" & vbLf & "銀座1-1"
End Sub

Sub Q1_Address()
    Range("A1").Value = "東京都" & vbLf & "中央区" & vbLf & "銀座1-1"
End Sub

解説

• セル内改行は vbLf を使うのがポイント。
• & で文字列をつなぎ、改行を挟んでいる。
• 実行するとセルA1に3行で住所が表示される。

問題2：メッセージボックスで改行する

「こんにちは」「お元気ですか？」を2行で表示するメッセージボックスを作ってください。

回答例

Sub Q2_MsgBox()
    MsgBox "こんにちは" & vbNewLine & "お元気ですか？"
End Sub

Sub Q2_MsgBox()
    MsgBox "こんにちは" & vbNewLine & "お元気ですか？"
End Sub

解説

• MsgBoxでは vbNewLine を使うのが安全。
• 環境に応じて適切な改行コードに変換してくれる。

問題3：入力チェックのエラーメッセージ

名前と年齢が未入力のとき、メッセージボックスで次のように表示してください。

入力エラーがあります
- 名前を入力してください
- 年齢を入力してください

回答例

Sub Q3_ErrorMessage()
    Dim msg As String
    msg = "入力エラーがあります" & vbNewLine & _
          "- 名前を入力してください" & vbNewLine & _
          "- 年齢を入力してください"
    MsgBox msg, vbExclamation, "確認"
End Sub

Sub Q3_ErrorMessage()
    Dim msg As String
    msg = "入力エラーがあります" & vbNewLine & _
          "- 名前を入力してください" & vbNewLine & _
          "- 年齢を入力してください"
    MsgBox msg, vbExclamation, "確認"
End Sub

解説

• 複数行のメッセージは一度変数にまとめると見やすい。
• vbExclamation を指定すると警告アイコン付きで表示される。

問題4：複数セルの内容を1セルに改行してまとめる

セル B1～B3 にそれぞれ「りんご」「みかん」「ぶどう」と入力されています。これらを改行でつないでセル C1 に表示してください。

回答例

Sub Q4_JoinCells()
    Range("C1").Value = Range("B1").Value & vbLf & _
                        Range("B2").Value & vbLf & _
                        Range("B3").Value
End Sub

Sub Q4_JoinCells()
    Range("C1").Value = Range("B1").Value & vbLf & _
                        Range("B2").Value & vbLf & _
                        Range("B3").Value
End Sub

解説

• セルの値を取り出して vbLf でつなぐ。
• 実行するとC1に3行で「りんご」「みかん」「ぶどう」が表示される。

まとめ

• セル内改行 → vbLf
• MsgBox改行 → vbNewLine
• 複数行をまとめるときは変数や連結を工夫

👉 これらを実際にExcelで試すと「セルとMsgBoxで改行の扱いが違う」ことが体感できます。