WordPress Tips | セキュリティ:ウイルススキャンを定期実施

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なぜ WordPress に「ウイルススキャン」が必要なのか

まず前提として、ここでいう「ウイルススキャン」は、
PC に入れるウイルス対策ソフトと同じ発想を、サーバー上の WordPress ファイルやデータに対して行うことだと考えてください。

WordPress サイトは、常にこういうリスクにさらされています。

不正アクセスでファイルを書き換えられる
脆弱なプラグイン経由でマルウェアを埋め込まれる
アップロード機能から不正なファイルを置かれる

これらは、見た目が普通に動いているように見えても、
裏側で「スパムメール送信」「不正リダイレクト」「フィッシングページ設置」などを行うことがあります。

ウイルススキャンを定期的に実施する目的は、
「異常が“目に見える症状”になる前に、サーバー上の不正ファイルや改ざんを見つけること」です。


何をスキャンするのかをイメージする

ファイルのスキャン

一番イメージしやすいのは、「ファイルの中身」をチェックするスキャンです。

WordPress 本体のファイル(wp-admin, wp-includes など)
テーマファイル(wp-content/themes/...
プラグインファイル(wp-content/plugins/...
アップロードされたファイル(wp-content/uploads/...

これらの中に、

明らかに怪しいコード(eval, base64_decode の悪用など)がないか
既知のマルウェアパターンに一致するコードがないか
公式配布ファイルと比べて不自然な改ざんがないか

といった観点でチェックをかけます。

データベースのスキャン

もう一歩踏み込んだスキャンでは、
データベースの中身(投稿本文やオプション値など)も対象になります。

例えば、

投稿本文に不正なスクリプトが埋め込まれていないか
オプションテーブルに怪しいコードが保存されていないか

などをチェックすることで、

「見た目は普通の記事だけど、HTMLの中に悪意あるコードが混ざっている」

といったパターンも検出できます。


「定期実施」が重要な理由

攻撃は「一度きり」ではなく「継続的」に来る

攻撃者は、
「今日だけこのサイトを狙う」わけではありません。

ボットやスクリプトは、

毎日
毎時間
世界中のサイトに対して

自動的に攻撃を投げ続けています。

つまり、

今日安全だったからといって
明日も安全とは限らない

というのが現実です。

だからこそ、

1回だけスキャンして終わり
ではなく
「定期的にスキャンし続ける」ことに意味があります。

早期発見できるかどうかで被害が変わる

もしマルウェアを埋め込まれても、

1日で気づく
1ヶ月後に気づく
半年後まで気づかない

では、被害の大きさがまったく違います。

検索エンジンに「危険なサイト」と判定される
ブラウザに「このサイトは安全ではない」と警告される
スパムメール送信元としてブラックリスト入りする

こういった事態は、「気づくのが遅いほど」深刻になります。

定期的なウイルススキャンは、

「被害ゼロにする」ことだけでなく
「被害が出ても、できるだけ早く止める」ための仕組み

だと捉えると、重要性が腹落ちしやすいです。


例題:スキャン結果から何が分かるか

例1:コアファイルの改ざん検出

スキャン結果に、こんな表示が出たとします。

wp-includes/general-template.php が公式ファイルと異なります
不審なコードが追記されています

これは、

WordPress 本体のファイルが書き換えられている
=何らかの侵入があった可能性が高い

という強いサインです。

この場合は、

WordPress を公式パッケージで上書きする
バックアップからクリーンな状態に戻す
他のファイルも改ざんされていないか追加で確認する

といった対応が必要になります。

例2:アップロードディレクトリ内の不正PHPファイル

スキャン結果に、

wp-content/uploads/2026/02/shell.php が疑わしいファイルとして検出されました

と出たとします。

本来、uploads には画像やPDFなどのメディアファイルだけが置かれるべきで、
PHPファイルがある時点でかなり怪しいです。

これは、

ファイルアップロード機能の脆弱性
権限設定の甘さ

などを突かれて、不正なPHPファイルを置かれた可能性があります。

この場合は、

そのファイルを削除する
同じディレクトリに他の怪しいファイルがないか確認する
アップロード周りの権限やプラグインを見直す

といった対応が必要です。


「定期スキャン」をどう運用イメージすればいいか

頻度の目安

理想を言えば、

毎日自動スキャン
結果をメールなどで通知

がベストです。

ただ、最初からそこまでやらなくても、

週1回は手動でスキャン
大きな更新(プラグイン追加・テーマ変更)の後にスキャン

といった運用でも、
「何もしない」よりは圧倒的に安全になります。

大事なのは、

「スキャンする」という行為を、
サイト運用のルーティンに組み込むことです。

スキャン結果を「見て終わり」にしない

スキャンを回しても、

結果を見ない
警告を放置する

のであれば、やっていないのとあまり変わりません。

プログラミングで言えば、

テストを回しても
テストレポートを見ない

のと同じです。

スキャン結果に「警告」や「疑わしいファイル」が出たら、

本当に問題かどうかを確認する
問題なら、削除・修正・復旧を行う
原因(どこから入られたか)を考え、別の対策も検討する

というところまでセットで考えるのが、エンジニア的な運用です。


プログラミングの感覚で捉える「ウイルススキャンの定期実施」

これは「テストと監視」をセキュリティに持ち込む話

開発では、

ユニットテスト
自動テスト
監視・アラート

を使って、

バグを早く見つける
異常を早く検知する

という文化がありますよね。

ウイルススキャンの定期実施は、
その発想をセキュリティに適用したものです。

コードのバグではなく、
「不正なコード」や「改ざん」をテストするイメージです。

「守る設定」+「異常を見つける仕組み」で一人前

セキュリティは、

攻撃されないように守る設定(パスワード、2FA、権限、IP制限…)
攻撃されていないかを見続ける仕組み(ログ確認、ウイルススキャン…)

の両方が揃って、初めて「運用」として完成します。

ウイルススキャンの定期実施は、
後者——「見続ける側」の重要なピースです。


まとめ:ウイルススキャンは「異常が起きていないかを問い続ける習慣」

「ウイルススキャンを定期実施」というテーマの本質は、

サーバー上のファイルやデータに
不正なコードや改ざんが紛れ込んでいないかを
定期的にチェックし続ける

ということです。

押さえておきたいポイントは、

攻撃は継続的に来るので、スキャンも継続的であるべき
早期発見できるかどうかで、被害の大きさが大きく変わる
スキャンは「回すだけ」でなく、「結果を見て対応する」とセットで考える

という3つです。

あなたのサイト運用のカレンダーに、
「週1回のスキャン」「月1回のフルチェック」といった“点検日”を一つだけでも入れてみてください。
それだけで、あなたはもう「なんとなく運用している人」ではなく、
自分のWordPressをちゃんと“監視・メンテナンスしているエンジニア”側の人間になっています。

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