
ゼンハイザーは、完全ワイヤレスの新フラッグシップモデル【MOMENTUM True Wireless 3】のホワイトモデルを、8月4日に発売した。
カラー以外の主な仕様は、5月20日から発売中のブラックと共通。「最高を再定義する」と謳う新フラッグシップモデルで、独自開発の7mm径ダイナミック型ドライバーである「TrueResponseトランスデューサー」をシングルで搭載。前モデル「MOMENTUM True Wireless 2」と変わらないものの、有線のハイエンドインイヤーモニターで、特に中音域の音質の高さが支持されている「IE 600」と同じアコースティックバックボリューム機構を新搭載。これにより2~3kHz帯の音が豊かになったという。
クアルコム製Bluetoothチップに加えて、ゼンハイザーの完全ワイヤレスとしては初めて高品位DACチップも搭載。2基目のチップにDAC機能とノイズキャンセリング(NC)制御機能を割り当てることで、ゼンハイザーの知見を活かした音作りが可能となり、音の表現力が格段に向上。ホワイトノイズを格段に抑えて、音質に大幅な進化をもたらしたとのこと。
Bluetooth 5.2+Class 1(最大10mW)準拠で、Snapdragon Soundには非対応ながら、aptX Adaptiveで96kHz/24bitのハイレゾ級音源も再生できる。LDSアンテナ、True Wireless Mirroringも搭載しているため、低遅延性や、音途切れも改善された。BluetoothコーデックはそのほかSBC、AAC、aptXをサポートする。
再生周波数帯域は5Hz~21kHzで、感度は107dB SPL。イヤホンはIPX4の防滴仕様。長時間通話に便利な片耳使いも可能。
NCは周囲の騒音レベルに合わせて強度を自動調整するアダプティブノイズキャンセリング。さらにゼンハイザーとして初めてフィードフォワード式とフィードバック式を組み合わせたハイブリッド式となったことに加え、完全ワイヤレスで初めてゼンハイザー独自のアルゴリズムも採用しており、音質を損ねないNCを実現している。
イヤホンの形状は前モデルからリデザインされて、16%コンパクトになり、同社の完全ワイヤレス「CX」シリーズと近い見た目に。装着感をさらに向上させるシリコン製イヤーフィンも付属し、普段づかいだけでなく、スポーツシーンでも安定した装着感を提供する。
バッテリー持続時間はイヤホン単体で最大7時間、ケース併用で最大28時間。1.5時間でフル充電ができ、10分間の充電で1時間使用できる急速充電も利用できる。新たにQi規格のワイヤレス充電にも対応した。ケースは前モデルから続き、ファブリック素材を使ったもの。
パッケージはセキュリティステッカー以外は、すべてリサイクル素材を使ってプラスチックフリーを実現。ボックスはもちろん、イヤーチップやフィンを梱包する素材もすべて紙素材を使い、環境にも配慮している。
価格はオープンプライスで、店頭予想価格は39,930円前後。