
ジャー炊飯器誕生から50周年のフラッグシップとなるモデル【本炭釜 紬(つむぎ) NJ-BWD10】を5月21日に発売する。
他社では高級モデルの主流が圧力IHなのに対し、三菱は圧力ではない方法による高火力が特徴。炊き上がりの食感は、柔らかめではなく「かため」「もちっと感多め」を特徴とする。
「お米に適している」という1気圧で、連続沸騰と高い断熱構造により、かまどに近い仕上がりを追求した。
大きな特徴である内釜は本物の炭を使ったもので、1つ1つを削り出して約100日間かけて完成。炭はIHによる加熱と相性が良く、ステンレスや鉄よりも磁力線の浸透深さ(発熱厚み)や、電気抵抗(発熱しやすさ)の面で有利だという。また、遠赤外線効果で米の芯まで炊き上げる。
釜底の厚さは業界最厚とする10mmで、蓄熱性は従来機NJ-VEC10(炭炊釜シリーズ)に比べて約1.7倍。内釜の内面コート(フッ素加工)は、100万回洗米しても剥がれず問題ないという。

炊飯工程のうち本炊き時は、2020年モデル「NJ-AWB10」比で23%増の火力で加熱し、沸騰開始までの時間を短縮した。うまみの吹きこぼれを防ぐため内釜の口を段階的に広くした新構造「新・段付き内釜」を採用。間欠加熱ではなく内釜の中で加熱を続けることで、吹きこぼれを抑制しながら「連続沸騰」の状態にする。

さらに、内釜の周りに「新・エア断熱 5層」構造を導入。断熱材や空気層を複数設けて、「連続沸騰」で与えた熱を逃がさずに高火力/高温を維持しながらごはんが完成。

加えて、同社独自の「新・八重全面加熱」により、全方向から内釜を包み込んで炊きムラを抑え、粒立ちがしっかりして、噛み応えのあるもちっと甘いご飯に仕上げるとのこと。
手入れの面も配慮しており、炊飯後の洗い物は、内釜と内ぶたの2点のみ。内ぶたもシンプルな構造で、「NJ-AWB10」に比べて約42%軽量な約171gとなった。また、米が上面のフレーム内にある溝に落ちてこびりつくのを防ぐため、フラットで拭き取りやすい形状とした。ふた開きボタンにはSIAA認定の抗菌加工を施した。


炊飯メニューは16種類。全国のお米50銘柄を指定して炊き分けられる「銘柄芳潤炊き」や、エスニック料理に適した長粒米(ジャスミンライス/ホシユタカ)モードも備える。
0.5合~2合炊きに使える「少量名人」モードは、米の量に合わせて通常より火加減を抑えながら少量炊きに最適化することで、炊き上がりのムラを防ぎ、粒感がありほぐれるように仕上げる。冷凍ごはん向けの「まとめ炊き(冷凍用)」モードなども用意する。
サイズは、261×314×257mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約5.8kg。最大消費電力は1,400W。炊飯容量は0.5~5.5合(0.09~1L)。カラーは、黒曜(こくよう)、月白(げっぱく)の2色。
価格はオープンプライスで、店頭予想価格は121,000円前後。