アロー関数とは何か
アロー関数とは、JavaScript で関数をより短く書ける新しい記法です。=>(矢印)を使うので「アロー関数」と呼ばれます。通常の関数宣言や関数式よりもシンプルに書けるため、初心者でも読みやすく、モダンなコードでよく使われます。
基本構文と流れ
アロー関数は次のように書きます。
const 関数名 = (引数) => {
// 実行したい処理
return 戻り値;
};
JavaScript()の中に引数を書きます。=>の右側に処理を書きます。- 1行で結果を返す場合は
{}とreturnを省略できます。
例題で理解する
例題1:足し算をするアロー関数
const add = (a, b) => {
return a + b;
};
console.log(add(3, 5)); // 8
JavaScript通常の関数式より短く書けます。
例題2:さらに短く書く
const add = (a, b) => a + b;
console.log(add(10, 20)); // 30
JavaScript処理が1行だけなら {} と return を省略できます。
例題3:引数が1つだけのとき
const greet = name => `こんにちは、${name}さん`;
console.log(greet("太郎")); // こんにちは、太郎さん
JavaScript引数が1つなら () を省略できます。
例題4:引数がないとき
const sayHello = () => "こんにちは";
console.log(sayHello()); // こんにちは
JavaScript引数がない場合は () を空にして書きます。
アロー関数の特徴
短く書ける
従来の function よりもシンプルで、読みやすいコードになります。
this の扱いが違う
アロー関数は「自分自身の this を持たない」ため、オブジェクトのメソッドには向いていません。イベント処理やコールバック関数では便利ですが、this を使う場面では注意が必要です。
まとめ
- アロー関数は
=>を使って関数を短く書ける記法。 - 1行処理なら
{}とreturnを省略できる。 - 引数が1つなら
()を省略できる。 thisの扱いが通常の関数と違うので注意。
初心者は「アロー関数は関数を短く書くための便利な書き方」と覚えると理解しやすいです。
