デフォルト引数とは何か
デフォルト引数とは、関数を呼び出すときに値が渡されなかった場合に使われる「初期値」のことです。これを設定しておくと、引数が省略されても関数が正しく動作します。初心者にとっては「引数が空でも安心して使える仕組み」と覚えると分かりやすいです。
基本構文と流れ
JavaScript では次のように書きます。
function greet(name = "ゲスト") {
return `こんにちは、${name}さん`;
}
JavaScriptname = "ゲスト"の部分がデフォルト引数です。- 関数を呼び出すときに引数を渡さなければ
"ゲスト"が使われます。
例題で理解する
例題1:引数が省略された場合
function greet(name = "ゲスト") {
return `こんにちは、${name}さん`;
}
console.log(greet("太郎")); // こんにちは、太郎さん
console.log(greet()); // こんにちは、ゲストさん
JavaScript引数を渡さないと "ゲスト" が使われます。
例題2:計算にデフォルト値を使う
function add(a = 0, b = 0) {
return a + b;
}
console.log(add(3, 5)); // 8
console.log(add(10)); // 10 (b は 0 が使われる)
console.log(add()); // 0 (a と b が両方 0)
JavaScript引数が足りなくても、デフォルト値が補ってくれるので安全です。
例題3:複雑な処理に応用
function createUser(name = "名無し", age = 0) {
return { name, age };
}
console.log(createUser("太郎", 20));
// { name: "太郎", age: 20 }
console.log(createUser("花子"));
// { name: "花子", age: 0 }
console.log(createUser());
// { name: "名無し", age: 0 }
JavaScriptオブジェクトを作るときにも便利で、値が渡されなくても初期状態を保証できます。
デフォルト引数のメリット
コードが安全になる
引数が省略されてもエラーにならず、安心して関数を呼び出せます。
呼び出しが簡単になる
「よく使う値」をデフォルトにしておけば、毎回同じ値を渡す必要がなくなります。
柔軟性が高まる
必要なときだけ引数を渡し、省略したいときはデフォルトに任せられるので、関数の使い勝手が良くなります。
まとめ
- デフォルト引数は「引数が渡されなかったときに使う初期値」。
- 省略しても安全に処理できるようになる。
- よく使う値を設定しておくと呼び出しが楽になる。
- 初心者は「引数が空でも安心できる仕組み」と覚えると理解しやすい。
次のステップとして「デフォルト引数と通常の引数を組み合わせる」練習をすると、さらに使いこなせるようになります。
