概要
Excelで「現在の日時」を表示したいときは NOW関数 を使います。NOWはパソコンのシステム日時を参照し、日付と時刻を同時に返す関数です。TODAYが「日付のみ」なのに対して、NOWは「日付+時刻」を返すのが大きな違いです。日報やログ記録、タイムスタンプに便利です。
基本の使い方
書式
=NOW()
- 引数は不要です。
- セルに入力すると、その瞬間の「日付+時刻」が表示されます。
例
=NOW()
2025年12月17日 18:23 に入力すれば「2025/12/17 18:23」と表示されます。
具体例
現在の日時を表示
=NOW()
常に最新の日時が表示されます。
日付だけを表示したい場合
=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd")
「2025/12/17」のように日付のみを表示できます。
時刻だけを表示したい場合
=TEXT(NOW(),"hh:mm:ss")
「18:23:00」のように時刻のみを表示できます。
応用テンプレート
現在から1時間後の日時を表示
=NOW()+TIME(1,0,0)
現在の日時に1時間を加算します。
現在から7日後の日付を表示
=NOW()+7
日付部分だけ見れば「今日+7日後」になります。
現在の日時を「yyyy-mm-dd hh:mm」形式で表示
=TEXT(NOW(),"yyyy-mm-dd hh:mm")
「2025-12-17 18:23」のように表示されます。
よくあるつまずきと対策
日付と時刻が数字で表示される
Excel内部では日時はシリアル値(数値)で管理されています。表示形式を「日付」や「時刻」に変更すれば正しく表示されます。
自動更新されることを忘れがち
NOWは常に最新の日時を返すため、固定したい場合はコピーして「値貼り付け」を行いましょう。
TODAYとの違い
- TODAY:日付のみ
- NOW:日付+時刻
用途に応じて使い分けます。
例題
問題1: 現在の日時をA2セルに表示してください。
解答例:
=NOW()
問題2: 現在の日付だけをB2セルに表示してください。
解答例:
=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd")
問題3: 現在の時刻だけをC2セルに表示してください。
解答例:
=TEXT(NOW(),"hh:mm:ss")
問題4: 現在から1時間後の日時をD2セルに表示してください。
解答例:
=NOW()+TIME(1,0,0)
問題5: 現在の日時を「yyyy-mm-dd hh:mm」形式でE2セルに表示してください。
解答例:
=TEXT(NOW(),"yyyy-mm-dd hh:mm")
まとめ
NOW関数は「現在の日時」を自動で返す便利な関数です。日付だけならTODAY、日時ならNOWと使い分けるのがポイントです。表示形式を工夫すれば、日報やログ記録、タイムスタンプに大活躍します。講師として強調したいのは「NOWは常に最新の日時を返す」という点。これを理解すれば、Excelでの時間管理が一段と便利になります。
