Excel関数 逆引き集 | 年を取得 → YEAR

Excel
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概要

Excelで「日付から年だけを取り出したい」ときは YEAR関数 を使います。YEARは指定した日付から「西暦の年」を返す関数です。日付の一部を抽出して集計や条件分岐に使うときに便利です。例えば「2025/12/17」から「2025」を取り出せます。


基本の使い方

書式

=YEAR(シリアル値または日付セル)
  • シリアル値:Excel内部で管理される日付の数値
  • 日付セル:日付が入力されたセル参照

=YEAR("2025/12/17")   // 2025
=YEAR(A2)             // A2が2025/12/17なら2025

具体例

セル参照で年を取得

=YEAR(A2)

A2が「2025/12/17」なら結果は「2025」。

TODAY関数と組み合わせて今年の年を取得

=YEAR(TODAY())

今日の日付から年だけを返します。2025年なら「2025」。

日付と組み合わせて条件分岐

=IF(YEAR(B2)=2025,"今年のデータ","過去のデータ")

B2の日付が2025年なら「今年のデータ」と表示。


応用テンプレート

年ごとの集計に利用

=SUMIF(YEAR(C2:C100),2025,D2:D100)

C列の日付が2025年の行だけを合計(Microsoft 365の動的配列対応)。

年だけを表示形式で整える

=TEXT(D2,"yyyy")

D2の日付を「2025」として表示。YEARと同じ結果ですが文字列として扱えます。

年を取得して計算に利用

=YEAR(E2)+1

E2の日付の翌年を計算。2025なら「2026」。


よくあるつまずきと対策

日付が文字列扱いになっている

「2025/12/17」を文字列として入力するとYEARでエラーになる場合があります。セルの表示形式を「日付」に変更しましょう。

シリアル値の理解

Excel内部では日付は「1900年1月1日=1」とするシリアル値で管理されています。YEARはその数値から年を計算します。

TEXTとの違い

YEARは数値として年を返します。TEXTは文字列として返すため、計算に使うならYEAR、表示だけならTEXTが便利です。


例題

問題1: A2セルに「2025/12/17」があるとき、年だけをB2に表示してください。

解答例:

=YEAR(A2)

問題2: 今日の日付から年を取得してC2に表示してください。

解答例:

=YEAR(TODAY())

問題3: D2セルの日付が2025年なら「今年のデータ」、それ以外なら「過去のデータ」とE2に表示してください。

解答例:

=IF(YEAR(D2)=2025,"今年のデータ","過去のデータ")

問題4: F2セルの日付の翌年をG2に表示してください。

解答例:

=YEAR(F2)+1

問題5: H2セルの日付を「yyyy」形式で文字列としてI2に表示してください。

解答例:

=TEXT(H2,"yyyy")

まとめ

YEAR関数は「日付から年を取り出す」基本関数です。集計や条件分岐に活用でき、TODAYやIFと組み合わせるとさらに便利になります。講師として強調したいのは「YEARは数値として年を返す」点。これを理解すれば、Excelでの年単位の処理や分析が一段と自在になります。

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