Excel関数 逆引き集 | 月を取得 → MONTH

Excel
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概要

Excelで「日付から月だけを取り出したい」ときは MONTH関数 を使います。MONTHは指定した日付から「月(1~12)」を返す関数です。例えば「2025/12/17」から「12」を取り出せます。月ごとの集計や条件分岐に活用できる便利な関数です。


基本の使い方

書式

=MONTH(シリアル値または日付セル)
  • シリアル値:Excel内部で管理される日付の数値
  • 日付セル:日付が入力されたセル参照

=MONTH("2025/12/17")   // 12
=MONTH(A2)             // A2が2025/12/17なら12

具体例

セル参照で月を取得

=MONTH(A2)

A2が「2025/12/17」なら結果は「12」。

TODAY関数と組み合わせて今月を取得

=MONTH(TODAY())

今日の日付から月だけを返します。12月なら「12」。

日付と組み合わせて条件分岐

=IF(MONTH(B2)=12,"年末データ","その他")

B2の日付が12月なら「年末データ」と表示。


応用テンプレート

月ごとの集計に利用

=SUMIF(MONTH(C2:C100),12,D2:D100)

C列の日付が12月の行だけを合計(Microsoft 365の動的配列対応)。

月だけを文字列として表示

=TEXT(D2,"m")

D2の日付を「12」として表示。MONTHと同じ結果ですが文字列として扱えます。

月を取得して計算に利用

=MONTH(E2)+1

E2の日付の翌月を計算。12なら「13」ですが、表示形式を工夫すれば翌年1月に調整可能です。


よくあるつまずきと対策

日付が文字列扱いになっている

「2025/12/17」を文字列として入力するとMONTHでエラーになる場合があります。セルの表示形式を「日付」に変更しましょう。

シリアル値の理解

Excel内部では日付は「1900年1月1日=1」とするシリアル値で管理されています。MONTHはその数値から月を計算します。

TEXTとの違い

MONTHは数値として月を返します。TEXTは文字列として返すため、計算に使うならMONTH、表示だけならTEXTが便利です。


例題

問題1: A2セルに「2025/12/17」があるとき、月だけをB2に表示してください。

解答例:

=MONTH(A2)

問題2: 今日の日付から月を取得してC2に表示してください。

解答例:

=MONTH(TODAY())

問題3: D2セルの日付が12月なら「年末データ」、それ以外なら「その他」とE2に表示してください。

解答例:

=IF(MONTH(D2)=12,"年末データ","その他")

問題4: F2セルの日付の翌月をG2に表示してください。

解答例:

=MONTH(F2)+1

問題5: H2セルの日付を「m」形式で文字列としてI2に表示してください。

解答例:

=TEXT(H2,"m")

まとめ

MONTH関数は「日付から月を取り出す」基本関数です。集計や条件分岐に活用でき、TODAYやIFと組み合わせるとさらに便利になります。講師として強調したいのは「MONTHは数値として月を返す」点。これを理解すれば、Excelでの月単位の処理や分析が一段と自在になります。

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