概要
Excelで「日付から日だけを取り出したい」ときは DAY関数 を使います。DAYは指定した日付から「日(1~31)」を返す関数です。例えば「2025/12/17」から「17」を取り出せます。月ごとの集計や日単位の条件分岐に活用できる便利な関数です。
基本の使い方
書式
=DAY(シリアル値または日付セル)
- シリアル値:Excel内部で管理される日付の数値
- 日付セル:日付が入力されたセル参照
例
=DAY("2025/12/17") // 17
=DAY(A2) // A2が2025/12/17なら17
具体例
セル参照で日を取得
=DAY(A2)
A2が「2025/12/17」なら結果は「17」。
TODAY関数と組み合わせて今日の日を取得
=DAY(TODAY())
今日の日付から日だけを返します。例えば12月17日なら「17」。
日付と組み合わせて条件分岐
=IF(DAY(B2)=1,"月初データ","その他")
B2の日付が「1日」なら「月初データ」と表示。
応用テンプレート
月初かどうか判定
=IF(DAY(C2)=1,"月初","月中以降")
月末かどうか判定
=IF(DAY(D2)=DAY(EOMONTH(D2,0)),"月末","月中")
日を取得して計算に利用
=DAY(E2)+5
E2の日付の日に5を加算。17日なら「22」。
日を文字列として表示
=TEXT(F2,"d")
F2の日付を「17」として文字列表示。DAYと同じ結果ですが文字列扱いになります。
よくあるつまずきと対策
日付が文字列扱いになっている
「2025/12/17」を文字列として入力するとDAYでエラーになる場合があります。セルの表示形式を「日付」に変更しましょう。
シリアル値の理解
Excel内部では日付は「1900年1月1日=1」とするシリアル値で管理されています。DAYはその数値から日を計算します。
TEXTとの違い
DAYは数値として日を返します。TEXTは文字列として返すため、計算に使うならDAY、表示だけならTEXTが便利です。
例題
問題1: A2セルに「2025/12/17」があるとき、日だけをB2に表示してください。
解答例:
=DAY(A2)
問題2: 今日の日付から日を取得してC2に表示してください。
解答例:
=DAY(TODAY())
問題3: D2セルの日付が「1日」なら「月初データ」、それ以外なら「その他」とE2に表示してください。
解答例:
=IF(DAY(D2)=1,"月初データ","その他")
問題4: F2セルの日付の日に5を加算してG2に表示してください。
解答例:
=DAY(F2)+5
問題5: H2セルの日付が月末かどうかを判定してI2に表示してください。
解答例:
=IF(DAY(H2)=DAY(EOMONTH(H2,0)),"月末","月中")
まとめ
DAY関数は「日付から日を取り出す」基本関数です。集計や条件分岐に活用でき、TODAYやIFと組み合わせるとさらに便利になります。講師として強調したいのは「DAYは数値として日を返す」点。これを理解すれば、Excelでの日単位の処理や分析が一段と自在になります。
