概要
Excelで「日付から曜日名を表示」したいときは TEXT関数 を使います。TEXT関数は日付や数値を指定した表示形式で文字列に変換できる関数です。曜日を表示するには "aaa" や "aaaa" を指定します。 "aaa" は短縮形(例:月、火、水)、 "aaaa" は正式名称(例:月曜日、火曜日、水曜日)を返します。
基本の使い方
書式
=TEXT(日付セル,"aaa")
- 日付セル:日付が入力されたセル参照
"aaa":曜日の略称を表示"aaaa":曜日の正式名称を表示
例
=TEXT("2025/12/17","aaa") // "水"
=TEXT("2025/12/17","aaaa") // "水曜日"
具体例
セル参照で曜日を表示
=TEXT(A2,"aaa")
A2が「2025/12/17」なら結果は「水」。
正式名称で表示
=TEXT(B2,"aaaa")
B2が「2025/12/17」なら結果は「水曜日」。
TODAY関数と組み合わせて今日の曜日を表示
=TEXT(TODAY(),"aaa")
今日が水曜日なら「水」と表示されます。
応用テンプレート
日付と曜日を組み合わせて表示
=TEXT(C2,"yyyy/mm/dd") & " (" & TEXT(C2,"aaa") & ")"
C2が「2025/12/17」なら「2025/12/17 (水)」と表示。
スケジュール表で曜日を自動表示
=TEXT(D2,"aaaa")
D2の日付に応じて「月曜日」「火曜日」などが自動表示されます。
曜日を英語で表示
=TEXT(E2,"ddd") // Wed
=TEXT(E2,"dddd") // Wednesday
表示形式を英語にすれば国際的な表記も可能です。
よくあるつまずきと対策
数字が表示される
TEXT関数を使わずにセルの表示形式を「日付」にしても曜日は出ません。必ず "aaa" や "aaaa" を指定しましょう。
曜日が文字列になる
TEXT関数の結果は文字列です。計算には使えません。条件分岐や集計に使う場合はWEEKDAY関数を利用しましょう。
表示形式の違い
"aaa"→ 短縮形(例:月、火、水)"aaaa"→ 正式名称(例:月曜日、火曜日、水曜日)"ddd"→ 英語略称(例:Mon, Tue, Wed)"dddd"→ 英語正式名称(例:Monday, Tuesday, Wednesday)
例題
問題1: A2セルの日付「2025/12/17」の曜日を略称でB2に表示してください。
解答例:
=TEXT(A2,"aaa")
問題2: C2セルの日付「2025/12/17」の曜日を正式名称でD2に表示してください。
解答例:
=TEXT(C2,"aaaa")
問題3: 今日の日付の曜日を略称でE2に表示してください。
解答例:
=TEXT(TODAY(),"aaa")
問題4: F2セルの日付を「yyyy/mm/dd (曜日)」形式でG2に表示してください。
解答例:
=TEXT(F2,"yyyy/mm/dd") & " (" & TEXT(F2,"aaa") & ")"
問題5: H2セルの日付の曜日を英語正式名称でI2に表示してください。
解答例:
=TEXT(H2,"dddd")
まとめ
TEXT関数は「日付を文字列に変換して表示形式を自由に指定できる」関数です。 "aaa" や "aaaa" を使えば曜日を簡単に表示できます。スケジュール表や日報などで日付と曜日を組み合わせると見やすさが格段に向上します。講師として強調したいのは「TEXTは表示整形の万能ツール」。曜日表示を覚えれば、Excelでの時間管理がさらに便利になります。
