Excel関数 逆引き集 | 営業日数を計算 → NETWORKDAYS

Excel
スポンサーリンク

概要

営業日数(平日だけの日数)を一発で数えるなら NETWORKDAYS関数 が最短です。開始日から終了日までの間で「土日を除いた日数」を返し、さらに祝日リストを渡せば祝日も除外できます。納期までの残営業日、プロジェクトの実働日、請求の締め期間など“ビジネスカレンダー”の計算に最適です。


基本の使い方

書式

=NETWORKDAYS(開始日, 終了日, [祝日範囲])

開始日と終了日の両端は“含まれます”。祝日範囲を省略すれば、土日だけを除外した営業日数になります。

最小例

=NETWORKDAYS("2025/12/01","2025/12/17")

土日を除外した「12/1〜12/17」の営業日数を返します(祝日なし)。

祝日を含める例

=NETWORKDAYS(A2,B2,$E$2:$E$20)

A2が開始日、B2が終了日、E2:E20が祝日リスト。祝日は結果から除外されます。


具体例

セル参照で営業日数を計算

=NETWORKDAYS(A2,B2)

A2: 開始、B2: 終了。土日を除いた営業日数を返します。

祝日も除外

=NETWORKDAYS(C2,D2,$H$2:$H$50)

H2:H50に祝日(“日付”として入力)を並べておくと、その日も除外されます。

今日から納期までの営業日数

=NETWORKDAYS(TODAY(),E2,$H$2:$H$50)

今日から納期E2までの“残営業日”を返します。


応用テンプレート

月初〜月末の営業日数(祝日込み)

=NETWORKDAYS(EOMONTH(TODAY(),-1)+1, EOMONTH(TODAY(),0), $H$2:$H$50)

今月の営業日数をまとめて取得できます。

配布スケジュールを営業日でオフセット(何営業日後の日付)

=WORKDAY(A2, 10, $H$2:$H$50)

開始A2から“10営業日後”の日付を返します(NETWORKDAYSとペアで使うと便利)。

土日以外の週休日にも対応(国や企業ルール)

=NETWORKDAYS.INTL(A2,B2, "0000011", $H$2:$H$50)

“0=勤務日、1=休業日”の7桁パターンで週休日を自由設定(例は金土休み)。標準のNETWORKDAYSでは土日固定です。


よくあるつまずきと対策

両端が含まれる

開始日・終了日そのものが営業日なら両方とも数えられます。片端を含めたくない場合は日付を1日ずらす(開始+1、終了-1)か、ロジックで調整します。

祝日が“文字列”だと除外されない

祝日範囲は必ず“日付”として入力し、結果セルの表示形式も「日付」に。文字列だと一致判定されず除外漏れになります。

跨ぐ期間の片端が週末

開始や終了が土日なら、営業日にカウントされません(標準のNETWORKDAYS)。期待と違うと感じたら、端の扱いを確認しましょう。

週休日が土日以外

標準のNETWORKDAYSは土日固定。企業カレンダーに合わせるなら NETWORKDAYS.INTL を使います。


例題

問題1: A2(開始)からB2(終了)までの営業日数をC2に表示してください。

解答例:

=NETWORKDAYS(A2,B2)

問題2: C2(開始)からD2(終了)までの営業日数を、祝日一覧H2:H50を除外してE2に表示してください。

解答例:

=NETWORKDAYS(C2,D2,$H$2:$H$50)

問題3: 今日から納期F2までの残営業日をG2に表示してください(祝日除外はH2:H50)。

解答例:

=NETWORKDAYS(TODAY(),F2,$H$2:$H$50)

問題4: 今月の営業日数を、祝日一覧H2:H50を除外してI2に表示してください。

解答例:

=NETWORKDAYS(EOMONTH(TODAY(),-1)+1, EOMONTH(TODAY(),0), $H$2:$H$50)

問題5: A2(開始)から“10営業日後”の日付をB2に表示してください(祝日一覧H2:H50)。

解答例:

=WORKDAY(A2,10,$H$2:$H$50)

まとめ

NETWORKDAYSは「土日(+祝日)を除いた営業日数」を一行で返す定番関数です。両端を含む仕様、祝日は“日付”で管理、企業カレンダーには NETWORKDAYS.INTL を使う——この3点を押さえるだけで、納期・進捗・請求の実務がぐっと楽になります。営業日ベースの期日計算には、WORKDAYと併用して“何営業日後”の具体的な日付まで作るのが王道です。

タイトルとURLをコピーしました