概要
「日付から四半期(Q1〜Q4)を求めたい」ときは、ROUNDUP(MONTH(日付)/3,0) を使うのが定番です。MONTH関数で月を取り出し、それを3で割って切り上げることで「1〜4」の四半期番号を返します。例えば 2025/12/17 は 12月なので、12÷3=4 → 第4四半期となります。
基本の使い方
書式
=ROUNDUP(MONTH(日付)/3,0)
- MONTH(日付):日付から月を取り出す(1〜12)。
- /3:月を3で割ることで四半期に対応。
- ROUNDUP(…,0):小数点を切り上げて整数にする。結果は 1〜4。
例
=ROUNDUP(MONTH("2025/12/17")/3,0) // 4
=ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0) // A2が2025/5/10なら2
具体例
セル参照で四半期を求める
=ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0)
A2が「2025/5/10」なら結果は「2」(第2四半期)。
TODAY関数と組み合わせて「今月の四半期」
=ROUNDUP(MONTH(TODAY())/3,0)
今日の日付から四半期番号を返します。
四半期を「Q1〜Q4」と文字列で表示
="Q"&ROUNDUP(MONTH(B2)/3,0)
B2が「2025/9/25」なら「Q3」と表示。
応用テンプレート
四半期ごとの集計に利用
=SUMIF(ROUNDUP(MONTH(C2:C100)/3,0),1,D2:D100)
C列の日付が「第1四半期」の行だけを合計(Microsoft 365の動的配列対応)。
四半期を日本語で表示
=CHOOSE(ROUNDUP(MONTH(D2)/3,0),"第1四半期","第2四半期","第3四半期","第4四半期")
D2の日付に応じて「第◯四半期」と表示。
四半期開始月を求める
=(ROUNDUP(MONTH(E2)/3,0)-1)*3+1
E2の日付が属する四半期の開始月を返します。例:5月なら「4」。
よくあるつまずきと対策
ROUNDUPの「0」の意味
ROUNDUPの第2引数「0」は「整数に切り上げる」という指定。ここを忘れると小数が返ってしまいます。
四半期の定義
通常は「1〜3月=Q1、4〜6月=Q2、7〜9月=Q3、10〜12月=Q4」。企業によって年度の四半期定義が異なる場合は、式を調整する必要があります。
文字列結合で「Q」を付ける
数字だけだと分かりづらいので "Q"&... や CHOOSE関数でラベルを付けると実務で使いやすくなります。
例題
問題1: A2セルの日付「2025/5/10」が属する四半期番号をB2に表示してください。
解答例:
=ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0)
問題2: 今日の日付が属する四半期番号をC2に表示してください。
解答例:
=ROUNDUP(MONTH(TODAY())/3,0)
問題3: D2セルの日付の四半期を「Q1〜Q4」でE2に表示してください。
解答例:
="Q"&ROUNDUP(MONTH(D2)/3,0)
問題4: F2セルの日付の四半期を「第◯四半期」と日本語でG2に表示してください。
解答例:
=CHOOSE(ROUNDUP(MONTH(F2)/3,0),"第1四半期","第2四半期","第3四半期","第4四半期")
問題5: H2セルの日付が属する四半期の開始月をI2に表示してください。
解答例:
=(ROUNDUP(MONTH(H2)/3,0)-1)*3+1
まとめ
四半期を求めるには ROUNDUP(MONTH(日付)/3,0) が基本です。MONTHで月を取り出し、3で割って切り上げるだけで「1〜4」の四半期番号が得られます。さらに "Q"&... や CHOOSEでラベルを付ければ、実務で使いやすい「Q1〜Q4」「第◯四半期」表示に展開できます。四半期集計やレポート作成の基盤として覚えておくと非常に便利です。

