概要
ROUND 関数は、「四捨五入」を行う Excel の基本関数です。
ただし、Excel では 四捨五入のルールを変えたい(切り上げ・切り捨て・任意の桁で丸めたい)という場面が多くあります。
そこで、ROUND を中心に、四捨五入ルールを自由に変更する方法を、初心者でも理解しやすい形でまとめます。
ROUND の基本
ROUND の書式
=ROUND(数値, 桁数)
- 数値:丸めたい値
- 桁数:どの桁で四捨五入するか
- 0 → 1 の位
- 1 → 小数第 1 位
- -1 → 10 の位
- -2 → 100 の位
基本例
=ROUND(3.14159, 2) ' → 3.14
=ROUND(1234, -1) ' → 1230
ROUND は「四捨五入」専用なので、切り上げ・切り捨ては別関数を使います。
四捨五入ルールを変更する方法
切り上げ → ROUNDUP
=ROUNDUP(数値, 桁数)
例:
=ROUNDUP(3.14159, 2) ' → 3.15
=ROUNDUP(1234, -1) ' → 1240
常に「上方向」に丸めます。
切り捨て → ROUNDDOWN
=ROUNDDOWN(数値, 桁数)
例:
=ROUNDDOWN(3.14159, 2) ' → 3.14
=ROUNDDOWN(1234, -1) ' → 1230
常に「下方向」に丸めます。
任意の倍数で丸める → MROUND
=MROUND(数値, 基準値)
例:
=MROUND(123, 5) ' → 125(5 の倍数に四捨五入)
=MROUND(123, 10) ' → 120(10 の倍数に四捨五入)
「5 円単位」「100 円単位」などの丸めに便利です。
切り上げの倍数 → CEILING
=CEILING(数値, 基準値)
例:
=CEILING(123, 5) ' → 125
切り捨ての倍数 → FLOOR
=FLOOR(数値, 基準値)
例:
=FLOOR(123, 5) ' → 120
ROUND を使った応用(四捨五入ルールのカスタム)
「5 以上で切り上げ」以外のルールを作る
例:小数第 1 位を「6 以上で切り上げ」にしたい
=ROUND(A1 - 0.1, 1)
A1 から 0.1 を引いて ROUND することで、
「6 以上で切り上げ」ルールを作れます。
例:小数第 1 位を「4 以上で切り上げ」にしたい
=ROUND(A1 + 0.1, 1)
「基準値をずらして ROUND」するのがコツです。
コードテンプレート集
四捨五入(基本)
=ROUND(数値, 桁数)
切り上げ
=ROUNDUP(数値, 桁数)
切り捨て
=ROUNDDOWN(数値, 桁数)
任意の倍数で丸める
=MROUND(数値, 基準値)
任意ルールの四捨五入(基準値ずらし)
=ROUND(数値 ± 調整値, 桁数)
例題
問題1
セル A1 に 3.14159 が入っています。
これを小数第 2 位で四捨五入する式を書いてください。
(ヒント:ROUND を使います)
問題2
セル A1 に 3.14159 が入っています。
これを小数第 2 位で「切り上げ」たいときの式を書いてください。
(ヒント:ROUNDUP)
問題3
セル A1 に 123 が入っています。
これを「5 の倍数」に四捨五入する式を書いてください。
(ヒント:MROUND)
問題4
セル A1 に 3.46 が入っています。
これを「小数第 1 位を 6 以上で切り上げる」独自ルールで丸めたいとします。
ROUND を使って式を書いてください。
(ヒント:0.1 を引いてから ROUND)
問題5
次の 2 つの式は、どのような違いがあるか説明してください。
=ROUND(1234, -1)
=ROUNDDOWN(1234, -1)
(ヒント:四捨五入と切り捨ての違い)
