概要
COUNT 関数は、「数値が入っているセルの個数」を数える関数です。
統計の世界では「データ件数(サンプル数)」はとても重要で、平均・分散・標準偏差など、ほとんどの指標はこの件数を前提に計算されます。
Excel では、範囲を指定して COUNT を使うだけで、「その範囲に数値データがいくつあるか」を素早く確認できます。
COUNT 関数の基本
構文と動き
COUNT の基本構文は次のとおりです。
=COUNT(値1, [値2], …)
または、もっとよく使う形としては次のようになります。
=COUNT(範囲)
ここでのポイントは、「数値だけを数える」ということです。
文字列や空白セル、エラー値などはカウントされず、「数値が入っているセル」だけが件数として数えられます。
たとえば、A1:A5 が
1、2、”あ”、空白、3
という内容なら、=COUNT(A1:A5) の結果は 3 になります(1,2,3 の 3 つだけが数値だからです)。
基本的なコード例とテンプレート
単一範囲のデータ件数を数える
テストの点数が B2:B31 に入っているとします。
このとき、「点数が入っている人数(数値の件数)」を数えるには、次のように書きます。
=COUNT($B$2:$B$31)
この式は、「B2:B31 の中で数値が入っているセルはいくつか?」を返します。
途中に空白セルがあっても、そのセルはカウントされません。
複数範囲をまとめて数える
複数の範囲をまとめて「数値セルの件数」を数えることもできます。
=COUNT(B2:B31, D2:D31)
この場合、「B2:B31 と D2:D31 を合わせた中で、数値が入っているセルの総数」が返ってきます。 Exceljet
また、個別の値を混ぜることもできます。
=COUNT(B2:B31, 0, 100)
この場合、「B2:B31 の数値セルの個数+(0 と 100 の 2 つ)」という扱いになり、
B2:B31 に数値が 20 個あれば、結果は 22 になります。
COUNT と COUNTA・COUNTBLANK との違い
COUNT は「数値だけ」
COUNT は「数値が入っているセルだけ」を数えます。
文字列(”OK” や “未入力” など)や空白セルは無視されます。
COUNTA は「空白以外すべて」
COUNTA は、「空白でないセルの個数」を数えます。
数値・文字列・エラー値など、何かしら入っていればカウントされます。
COUNTBLANK は「空白セルの個数」
COUNTBLANK は、その名の通り「空白セルの個数」を数えます。
「入力漏れがいくつあるか」をチェックしたいときなどに便利です。
統計の「データ件数」として使うときは、基本的には「数値データの件数」を知りたいことが多いので、COUNT を使うのが素直です。
統計基礎としての COUNT の位置づけ
平均(AVERAGE)、分散(VAR.P)、標準偏差(STDEV.P)などは、
「合計 ÷ データ件数」や「データ件数−1」など、必ず「何個データがあるか」を前提に計算されています。
COUNT でデータ件数をきちんと押さえておくと、
- 「この平均は何件分のデータから出ているのか」
- 「この標準偏差はサンプルが少なすぎないか」
といった“数字の重み”を意識できるようになります。
単に関数を使うだけでなく、「この数字は何件分の結果なのか?」と自分に問いかけるクセをつけると、統計の理解が一段深くなります。
例題
問題1
B2:B31 に 30 人分のテスト点数が入っています。
ただし、欠席者のセルは空白のままになっています。
- 「点数が入力されている人数(実際に受験した人数)」を求める式を、
COUNTを使って書いてください。 - 同じ範囲に対して
COUNTAを使った場合と結果はどう違いそうかを、自分の言葉で説明してください。
問題2
A2:A10 の内容が次のようになっているとします。
1、2、”OK”、空白、3、”NG”、5、空白、”完了”
=COUNT(A2:A10)の結果はいくつになるか、理由とともに答えてください。=COUNTA(A2:A10)の結果はいくつになるか、理由とともに答えてください。
問題3
B2:B101 に売上データが入っていますが、一部のセルはまだ未入力(空白)です。
この範囲の「平均売上」を求めるとき、AVERAGE は自動的に数値セルだけを対象にしてくれます。
=AVERAGE($B$2:$B$101)が内部的に「合計 ÷ 何で割っているか」を、COUNTという言葉を使って説明してください。- 「データ件数が少ないときの平均」と「データ件数が十分にあるときの平均」を比べたとき、どんな違いに注意すべきかを自分の言葉で書いてください。
問題4
B2:B11 と D2:D11 に、それぞれ別グループの測定値が入っています。
この 2 つのグループをまとめて 1 つの集合とみなし、「数値データの件数」を求めたいとします。
COUNTを使って、その件数を求める式を書いてください。- その式が「2 つの範囲をどのように扱っているか」を説明してください。
問題5
あなたがイメージしやすいデータ(テスト、売上、アクセス数など)を 1 つ思い浮かべてください。
そのデータについて、
- 「平均値だけを見ている状態」と
- 「平均値に加えて、
COUNTでデータ件数も意識している状態」
では、数字の受け取り方や判断がどう変わりそうかを、自分の言葉で整理してみてください。
