Excel関数 逆引き集 | ランダム整数 → RANDBETWEEN

Excel
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概要

RANDBETWEENは「指定した範囲の整数乱数」を返す関数です。最小値と最大値を指定すると、その範囲内の整数がランダムに生成されます。再計算のたびに値が変わるため、抽選、テストデータ作成、ランダム並べ替えなどに使えます。


基本の使い方

書式

=RANDBETWEEN(最小値, 最大値)
  • 最小値: 乱数の下限
  • 最大値: 乱数の上限

=RANDBETWEEN(1, 10)   // 1から10までの整数乱数
=RANDBETWEEN(100, 200) // 100から200までの整数乱数

具体例

サイコロの目をシミュレーション

=RANDBETWEEN(1, 6)

1〜6の整数をランダムに返します。

抽選番号を作成

=RANDBETWEEN(1000, 9999)

1000〜9999の4桁番号をランダムに生成できます。

ランダムな日付を生成

=RANDBETWEEN(DATE(2025,1,1), DATE(2025,12,31))

2025年内の日付をランダムに返します。セルの表示形式を「日付」にすると見やすくなります。


応用テンプレート

ランダム並べ替えキー

=RANDBETWEEN(1, 100000)

データ範囲にキー列を作り、並べ替えでランダム順にできます。

ランダムなYes/No判定

=IF(RANDBETWEEN(0,1)=1, "Yes", "No")

0か1をランダムに生成し、Yes/Noに変換します。

ランダムなグループ分け

=RANDBETWEEN(1, 3)

1〜3の整数を返し、3グループにランダムに振り分けられます。


よくあるつまずきと対策

値が変わり続ける

RANDBETWEENは再計算のたびに変わります。固定したい場合は「コピー→値の貼り付け」で静的化します。

重複が出る

複数セルにRANDBETWEENを使うと同じ値が出ることがあります。重複を避けたい場合は「RAND関数+RANK」や「SORTBY」で並べ替える方法が有効です。

範囲外の指定

最小値が最大値より大きいとエラーになります。必ず「最小値 ≤ 最大値」にしてください。


例題

問題1: 1〜6の整数乱数をB2に表示してください。

解答例:

=RANDBETWEEN(1, 6)

問題2: 1000〜9999の抽選番号をC2に表示してください。

解答例:

=RANDBETWEEN(1000, 9999)

問題3: 2025年内の日付をランダムにD2に表示してください。

解答例:

=RANDBETWEEN(DATE(2025,1,1), DATE(2025,12,31))

問題4: 0か1をランダムに生成し、1なら「合格」、0なら「不合格」をE2に表示してください。

解答例:

=IF(RANDBETWEEN(0,1)=1, "合格", "不合格")

問題5: 1〜3の整数をランダムに生成し、グループ番号としてF2に表示してください。

解答例:

=RANDBETWEEN(1, 3)

まとめ

RANDBETWEENは「指定範囲の整数乱数」を簡単に生成できる便利な関数です。サイコロ、抽選番号、日付生成、グループ分けなど幅広く応用できます。値が変わり続ける性質を理解し、必要に応じて固定化や重複回避の工夫をすると実務でも安心して使えます。

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