Excel関数 逆引き集 | 営業日を加算 → WORKDAY

Excel
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概要

「営業日ベースで何日後(前)の日付」を求めるなら WORKDAY関数 が最短です。開始日から指定した営業日数だけ進め(負数なら戻し)、土日を自動的に除外します。祝日一覧を渡せば、祝日もまとめて除外できます。納期の算出、タスクの期日設定、配布スケジュール作成に最適です。


基本の使い方

書式

=WORKDAY(開始日, 営業日数, [祝日範囲])
  • 営業日数が正のときは未来、負のときは過去へ移動します。
  • 土日は自動除外。祝日範囲を渡すと、その日も除外対象になります。
  • 両端含有ではなく「開始日から数えてn営業日後の“到達日”」を返します。

=WORKDAY("2025/12/17",10)          // 10営業日後の日付(祝日除外なし)
=WORKDAY(A2, -5, $H$2:$H$50)       // A2から5営業日前(祝日一覧H2:H50も除外)

具体例

10営業日後の納期を計算

=WORKDAY(A2,10,$H$2:$H$50)

A2が開始日、H2:H50が祝日一覧。土日+祝日を除いて10営業日進めた「納期日」を返します。

1営業日前の締め準備日

=WORKDAY(B2,-1,$H$2:$H$50)

締め日B2から1営業日前を取得。前倒し準備日に便利です。

週休が土日固定でない場合(国・企業ルール)

=WORKDAY.INTL(C2,7,"0000011",$H$2:$H$50)

“0=勤務日、1=休業日”の7桁パターンで週休日を定義。例は金土休み(右2桁=金土)。


応用テンプレート

毎月「開始からn営業日後」の配布日一覧(縦方向にオートフィル)

=WORKDAY(開始セル, ROWS($A$1:A1), $H$2:$H$50)

1行目が1営業日後、2行目が2営業日後……と増えていきます。

今月の“第n営業日”を取得

=WORKDAY(EOMONTH(TODAY(),-1), n, $H$2:$H$50)

EOMONTH(TODAY(),-1) は前月末。そこからn営業日進めると今月の第n営業日になります。

開始〜終了までの“最終作業可能日”(終了の1営業日前)

=WORKDAY(終了日,-1,$H$2:$H$50)

納期直前の最終実作業日を簡単に算出。


よくあるつまずきと対策

開始日が週末・祝日のとき

WORKDAYは「開始日を起点に“営業日数ぶん”進めた到達日」を返します。開始日が休業日でも、そこから営業日カウントを始めるため結果は自動的に平日に着地します。

祝日一覧は“日付”で管理

祝日セルが文字列だと除外されません。祝日は必ず“日付”として入力し、重複登録しても問題ありません(重複除外は1回のみ)。

土日以外の週休日

標準のWORKDAYは土日固定。企業カレンダーに合わせるなら WORKDAY.INTL を使い、週休日パターン文字列で定義します。

“n営業日後”と“期間の営業日数”の違い

「何営業日後の到達日」は WORKDAY、「期間の営業日数の合計」は NETWORKDAYS。用途で使い分けましょう。


例題

問題1: A2(開始)から“10営業日後”の日付をB2に表示してください(祝日一覧H2:H50)。

解答例:

=WORKDAY(A2,10,$H$2:$H$50)

問題2: 納期C2の“1営業日前”をD2に表示してください(祝日一覧H2:H50)。

解答例:

=WORKDAY(C2,-1,$H$2:$H$50)

問題3: 今月の“第5営業日”をE2に表示してください(祝日一覧H2:H50)。

解答例:

=WORKDAY(EOMONTH(TODAY(),-1),5,$H$2:$H$50)

問題4: 金土休みのカレンダーで、A2から“7営業日後”の日付をB2に表示してください(祝日一覧H2:H50)。

解答例:

=WORKDAY.INTL(A2,7,"0000011",$H$2:$H$50)

問題5: F2(開始)から毎営業日ごとの配布日を縦に並べたい。1行目は1営業日後、2行目は2営業日後…をG2から表示してください(祝日一覧H2:H50)。

解答例:

=WORKDAY($F$2,ROWS($G$2:G2),$H$2:$H$50)

まとめ

WORKDAYは「営業日ベースで期日を一発算出」できる定番関数です。祝日は“日付”で管理、土日以外は WORKDAY.INTL、期間の合計日数は NETWORKDAYSと使い分ける——この3点を押さえるだけで、納期設計やタスクのスケジュール化が驚くほどシンプルになります。

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