概要
「日付から年月(YYYYMM形式)を作りたい」ときは TEXT関数 を使います。TEXTは日付や数値を指定した表示形式で文字列に変換できる関数です。表示形式に "yyyymm" を指定すれば、2020年12月17日なら「202012」と返してくれます。データ整理や月単位の集計キー作成にとても便利です。
基本の使い方
書式
=TEXT(日付セル,"yyyymm")
- 日付セル:日付が入力されたセル参照や TODAY、DATE など
"yyyymm":西暦4桁+月2桁で表示する指定
例
=TEXT("2025/12/17","yyyymm") // "202512"
=TEXT(A2,"yyyymm") // A2が2025/5/10なら "202505"
具体例
セル参照で年月を作る
=TEXT(A2,"yyyymm")
A2が「2025/5/10」なら「202505」。
今日の日付から年月を作る
=TEXT(TODAY(),"yyyymm")
今日が「2025/12/17」なら「202512」。
年月を「YYYY/MM」形式で表示
=TEXT(B2,"yyyy/mm")
B2が「2025/9/25」なら「2025/09」。
応用テンプレート
年月をキーにして集計
=SUMIF(TEXT(C2:C100,"yyyymm"),"202512",D2:D100)
C列の日付が「202512(2025年12月)」の行だけを合計。
年月を文字列として並べ替えや検索に利用
=TEXT(D2,"yyyymm")
年月を「202501」「202502」…と文字列化すれば、並べ替えや検索が簡単になります。
年月を日本語表記にする
=TEXT(E2,"yyyy年mm月")
E2が「2025/7/15」なら「2025年07月」。
よくあるつまずきと対策
結果は文字列
TEXT関数の結果は文字列です。計算に使う場合は注意してください。集計キーや表示用には最適です。
月が1桁でもゼロ埋めされる
「mm」と指定すると「01〜12」で返されます。ゼロ埋めが不要なら「m」を指定しましょう。
日付が文字列扱いだとエラー
「2025/12/17」を文字列として入力すると正しく動かない場合があります。セルを日付形式にして入力しましょう。
例題
問題1: A2セルの日付「2025/5/10」から年月(YYYYMM)をB2に表示してください。
解答例:
=TEXT(A2,"yyyymm")
問題2: 今日の日付から年月(YYYYMM)をC2に表示してください。
解答例:
=TEXT(TODAY(),"yyyymm")
問題3: D2セルの日付を「YYYY/MM」形式でE2に表示してください。
解答例:
=TEXT(D2,"yyyy/mm")
問題4: F2セルの日付を「YYYY年MM月」形式でG2に表示してください。
解答例:
=TEXT(F2,"yyyy年mm月")
問題5: H2:H100の日付から「202512」に一致する行の売上(I列)を合計してJ2に表示してください。
解答例:
=SUMIF(TEXT(H2:H100,"yyyymm"),"202512",I2:I100)
まとめ
年月を作るなら TEXT(日付,”yyyymm”) が最短です。ゼロ埋めや日本語表記も自由自在で、集計キーやレポート表示に大活躍します。結果が文字列になる点を理解し、用途に応じて「yyyymm」「yyyy/mm」「yyyy年mm月」を使い分けると、Excelでの年月管理がぐっと楽になります。

