概要
Excelで「指定した桁数にゼロ埋め」したいときは、TEXT関数を使うのが最もシンプルです。TEXT関数は数値を文字列に変換し、指定した表示形式に整えてくれます。例えば「0000」と指定すれば、必ず4桁で表示され、足りない桁はゼロで埋められます。伝票番号や社員番号など、桁数を揃えたい場面でよく使われます。
基本の使い方
書式
=TEXT(値,"0000")
- 値:ゼロ埋めしたい数値やセル参照
- “0000”:表示形式。ゼロの数が桁数を表す
例
=TEXT(12,"0000") // "0012"
=TEXT(123,"0000") // "0123"
=TEXT(1234,"0000") // "1234"
具体例
社員番号を4桁に揃える
=TEXT(A2,"0000")
A2が「45」なら「0045」、A2が「789」なら「0789」と表示されます。
郵便番号を7桁に揃える
=TEXT(B2,"0000000")
B2が「12345」なら「0012345」と表示されます。
商品コードを6桁に揃える
=TEXT(C2,"000000")
C2が「987」なら「000987」と表示されます。
応用テンプレート
桁数を柔軟に指定
=TEXT(D2,"00000")
ゼロの数を増やせばその桁数に揃えられます。例:5桁なら「00000」。
文字列と組み合わせてコード化
="商品-" & TEXT(E2,"0000")
E2が「56」なら「商品-0056」と表示されます。
日付や時刻のゼロ埋め
=TEXT(F2,"hh:mm")
時刻を「09:05」のようにゼロ埋めして表示できます。
よくあるつまずきと対策
数値が文字列になる
TEXT関数の結果は文字列です。計算に使いたい場合は元の数値を利用し、表示だけTEXTで整えるようにしましょう。
桁数が足りないとゼロが付く
指定桁より短い場合はゼロで埋められます。逆に指定桁より長い場合はそのまま表示されます。
先頭ゼロを保持したいときに便利
通常の数値では先頭ゼロは消えますが、TEXT関数なら「0012」のように保持できます。
例題
問題1: A2セルの数値を4桁ゼロ埋めしてB2に表示してください。
解答例:
=TEXT(A2,"0000")
問題2: C2セルの郵便番号を7桁ゼロ埋めしてD2に表示してください。
解答例:
=TEXT(C2,"0000000")
問題3: E2セルの社員番号を「社員-XXXX」形式でF2に表示してください。
解答例:
="社員-" & TEXT(E2,"0000")
問題4: G2セルの数値を5桁ゼロ埋めしてH2に表示してください。
解答例:
=TEXT(G2,"00000")
問題5: I2セルの時刻を「hh:mm」形式でゼロ埋めしてJ2に表示してください。
解答例:
=TEXT(I2,"hh:mm")
まとめ
指定桁にゼロ埋めするには TEXT関数+表示形式 が最も簡単です。ゼロの数で桁数を指定でき、先頭ゼロを保持したい場面で大活躍します。講師として強調したいのは「TEXTは表示整形の万能ツール」。ゼロ埋めだけでなく、日付や時刻、通貨なども自在に整形できるので、ぜひ習慣的に使いこなしましょう。
