概要
Excelで「日付を作成」したいときは DATE関数 を使います。DATEは「年・月・日」を指定して日付を返す関数です。シリアル値として返されるため、日付計算や表示形式の変更も自由自在です。入力データを組み合わせて日付を作るときに大活躍します。
基本の使い方
書式
=DATE(年, 月, 日)
- 年:西暦の年(例:2025)
- 月:月(1~12)
- 日:日(1~31)
例
=DATE(2025,12,17) // 2025年12月17日
具体例
セル参照で日付を作成
=DATE(A2,B2,C2)
A2に「2025」、B2に「12」、C2に「17」が入っていれば「2025/12/17」と表示されます。
月や日が範囲外の場合
=DATE(2025,13,5)
月に「13」を指定すると翌年1月に繰り上がり、「2026/1/5」と表示されます。
今日から30日後の日付を作成
=DATE(YEAR(TODAY()),MONTH(TODAY()),DAY(TODAY())+30)
TODAYで取得した日付に30日を加算して新しい日付を作成します。
応用テンプレート
年・月だけ指定して月初の日付を作成
=DATE(A2,B2,1)
A2に「2025」、B2に「12」なら「2025/12/1」と表示されます。
年・月だけ指定して月末の日付を作成
=EOMONTH(DATE(A2,B2,1),0)
A2に「2025」、B2に「12」なら「2025/12/31」と表示されます。
年・月・日を文字列から変換して日付を作成
=DATE(VALUE(LEFT(E2,4)),VALUE(MID(E2,5,2)),VALUE(RIGHT(E2,2)))
E2が「20251217」なら「2025/12/17」と表示されます。
よくあるつまずきと対策
日付が数字で表示される
Excel内部では日付はシリアル値(数値)で管理されています。表示形式を「日付」に変更すれば正しく表示されます。
月や日が範囲外でも自動調整される
DATEは柔軟に調整してくれるため、月に「0」や「13」を指定しても自動的に前月末や翌月に変換されます。
文字列をそのまま渡すとエラーになる
「2025」「12」「17」を文字列として入力するとエラーになります。VALUE関数で数値化してから渡しましょう。
例題
問題1: A2セルに「2025」、B2セルに「12」、C2セルに「17」があるとき、日付をD2に表示してください。
解答例:
=DATE(A2,B2,C2)
問題2: 「2025年1月5日」をDATE関数で作成してください。
解答例:
=DATE(2025,1,5)
問題3: 今日から30日後の日付をE2に表示してください。
解答例:
=DATE(YEAR(TODAY()),MONTH(TODAY()),DAY(TODAY())+30)
問題4: A2セルに「2025」、B2セルに「12」があるとき、その月の月末日をC2に表示してください。
解答例:
=EOMONTH(DATE(A2,B2,1),0)
問題5: E2セルに「20251217」と入力されているとき、日付をF2に表示してください。
解答例:
=DATE(VALUE(LEFT(E2,4)),VALUE(MID(E2,5,2)),VALUE(RIGHT(E2,2)))
まとめ
DATE関数は「年・月・日」から日付を作成する基本関数です。セル参照や文字列変換と組み合わせれば、柔軟に日付を生成できます。講師として強調したいのは「DATEは日付計算の基盤」。これを習得すれば、Excelでのスケジュール管理や日付処理が一段と自在になります。
