Excel関数 逆引き集 | 日付を文字列表示 → TEXT

Excel
スポンサーリンク

概要

日付を「好きな書式の文字列」で表示したいときは、TEXT関数が最短です。TEXTは、日付(や数値)を指定の表示形式に変換して“文字列”として返します。レポートの整形、CSVキーの作成、メール差し込みの本文生成などで活躍します。


基本の使い方

書式

=TEXT(日付, "表示形式")

日付にはセル参照、DATE、TODAY、NOWなどを渡します。表示形式は「書式コード」で指定します(例:yyyy/mm/dd、yyyy年m月d日、hh:mm、aaa など)。

代表的な書式コード

yyyy/mm/dd      // 例: 2025/12/17
yyyy-mm-dd      // 例: 2025-12-17(ISO風)
yyyy年m月d日    // 例: 2025年12月17日
aaa             // 例: 水(曜日略称)
aaaa            // 例: 水曜日(曜日正式)
hh:mm           // 例: 09:30(時刻)
yyyy/mm/dd hh:mm  // 例: 2025/12/17 09:30

具体例

セル参照の日付を文字列化

=TEXT(A2,"yyyy/mm/dd")

A2が 2025/12/17 なら “2025/12/17″。

日本語表記でわかりやすく

=TEXT(B2,"yyyy年m月d日")

B2が 2025/7/5 なら “2025年7月5日”(先頭ゼロなし)。

曜日を添える

=TEXT(C2,"yyyy/mm/dd") & " (" & TEXT(C2,"aaa") & ")"

C2が 2025/12/17 なら “2025/12/17 (水)”.

時刻付き(NOWを使う)

=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd hh:mm")

現在日時を “YYYY/MM/DD HH:MM” で文字列表示。


応用テンプレート

月のキー(YYYYMM)を作る

=TEXT(D2,"yyyymm")

集計キーとして “202512” のように利用可能。

ISOライクな日時(CSVやAPI向け)

=TEXT(E2,"yyyy-mm-dd") & "T" & TEXT(E2,"hh:mm")

例: “2025-12-17T09:30″。秒まで欲しければ “hh:mm:ss”。

先頭ゼロ付きの番号生成(番号×日付の組み合わせ)

=TEXT(F2,"yyyy-mm-dd") & "-" & TEXT(G2,"0000")

G2が 23 なら “2025-12-17-0023″。

スケジュール行の自動ラベル

=TEXT(H2,"m/d(aaa) hh:mm")

例: “12/17(水) 09:30″。一覧が読みやすくなります。


よくあるつまずきと対策

結果は“文字列”

TEXTの返り値は文字列です。数値計算や日付計算には使えません。計算には元の日付セルを使い、表示だけTEXTに任せる設計にしましょう。

日付が“文字列扱い”だと狙いどおりにならない

“2025/12/17” を文字列で持っていると期待通りにならないことがあります。セルを日付として入力するか、DATE(年,月,日)で明示的に生成してください。

ゼロ埋めの有無

  • “mm” や “dd” はゼロ埋め(01〜12、01〜31)
  • “m” や “d” はゼロなし(1〜12、1〜31) 目的に合わせて使い分けます。

ロケール依存の曜日・月名

“aaa”/”aaaa” はロケール(言語設定)に依存します。英語が必要なら “ddd”/”dddd” を使うか、CHOOSEで固定文字列をマッピングしてください。


例題

問題1: A2の日付を「YYYY/MM/DD」でB2に文字列表示してください。

解答例:

=TEXT(A2,"yyyy/mm/dd")

問題2: C2の日付を「YYYY年M月D日」でD2に表示してください(先頭ゼロなし)。

解答例:

=TEXT(C2,"yyyy年m月d日")

問題3: E2の日付に曜日略称を添えて「YYYY/MM/DD (aaa)」でF2に表示してください。

解答例:

=TEXT(E2,"yyyy/mm/dd") & " (" & TEXT(E2,"aaa") & ")"

問題4: 現在日時を「YYYY/MM/DD HH:MM」でG2に表示してください。

解答例:

=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd hh:mm")

問題5: H2の日付から「YYYYMM」の月キーをI2に作成してください。

解答例:

=TEXT(H2,"yyyymm")

まとめ

TEXT(日付,”書式”)で、日付を“思い通りの文字列”に整形できます。ゼロ埋めの有無、曜日表示、日時の組み合わせを押さえれば、レポート・CSV・メール差し込みまで一気通貫。計算は元データ、表示はTEXT——この分離が、ミスの少ない実務設計のコツです。

タイトルとURLをコピーしました