概要
「日別集計」は、明細データの中から「この日だけの合計」を取り出す作業です。
Excel では、条件付き合計の SUMIFS を使うことで、「日付が○月○日の行だけを合計する」という処理を、数式でシンプルに書けます。
SUMIFS の基本
SUMIFS の書式と意味
=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], …)
「合計範囲」の中から、「条件範囲1 が 条件1 を満たし、条件範囲2 が 条件2 を満たし…」という行だけを合計します。
日別集計では、「日付列=指定した日付」という条件で、売上や数量の列を合計する、という使い方になります。
単純な日別集計(1 日分だけ合計)
「この日だけ」の売上を合計する
前提として、次のような明細表を考えます。
A 列:日付
B 列:売上金額
たとえば、「2025/1/10 の売上合計」をどこかのセル(D2 など)に出したい場合、D2 に次のように書きます。
=SUMIFS($B$2:$B$100, $A$2:$A$100, DATE(2025,1,10))
または、集計用セルに日付を入力しておき、そのセルを条件にしても構いません。
たとえば、C2 に「2025/1/10」と入力しておき、D2 に次の式を書きます。
=SUMIFS($B$2:$B$100, $A$2:$A$100, $C2)
これで、「日付列が C2 と同じ行の売上だけを合計」できます。
日別集計表を作る(行ごとに日付+合計)
日付一覧から日別集計を並べる
「日付ごとの集計表」を作りたい場合は、集計側に「日付の一覧」を縦に並べ、その右に SUMIFS を書きます。
たとえば、集計表側で、
D 列:日付(2025/1/1、2025/1/2、2025/1/3…)
E 列:その日の売上合計
としたとき、E2 には次のように書きます。
=SUMIFS($B$2:$B$100, $A$2:$A$100, $D2)
これを E3、E4…と下にコピーすると、D 列の日付ごとに「その日の合計」が自動で並びます。
元データに同じ日付が複数行あっても、同じ日付の行はすべて合計されます。
日付を範囲で指定する日別集計(今日だけ・特定期間など)
TODAY 関数と組み合わせて「今日の売上」を集計
「今日の日付の行だけを合計したい」場合は、TODAY() を条件に使えます。
A 列:日付
B 列:売上
このとき、「今日の売上合計」を出したいセルに次のように書きます。
=SUMIFS($B$2:$B$100, $A$2:$A$100, TODAY())
シートを開いた日付に応じて、常に「今日の売上だけ」が自動で集計されます。
一定期間の日別集計の応用
「特定の日付範囲の合計」を出すときは、>=開始日 と <=終了日 の 2 条件で絞り込みます。
たとえば、開始日を G2、終了日を G3 に入れておき、H2 に「その期間の合計」を出したい場合は次のように書きます。
=SUMIFS($B$2:$B$100, $A$2:$A$100, ">="&$G$2, $A$2:$A$100, "<="&$G$3)
これを応用して、「1 日ごとの集計表」を作るときにも、日付を 1 日ずつ変えながら同じ形で使えます。
例題
問題1
A2:A100 に日付、B2:B100 に売上が入っています。
セル D2 に「2025/01/10」と入力し、その日の売上合計を E2 に表示したいとします。SUMIFS を使って、E2 に書くべき式を答えてください。
問題2
集計表として、D 列に「2025/01/01〜2025/01/10」の日付を縦に並べました。
E 列に「各日の売上合計」を表示したいとき、E2 に書くべき式を答え、その式を下にコピーするとどのように日別集計が並ぶか、言葉で説明してください。
問題3
A 列に日付、B 列に売上があり、「今日の売上合計」を F2 に表示したいとします。SUMIFS と TODAY を組み合わせて、F2 に書くべき式を答えてください。
また、その式が毎日どのように自動更新されるかも説明してください。
問題4
開始日を G2、終了日を G3 に入力し、「その期間の売上合計」を H2 に表示したいとします。SUMIFS を使って H2 に書くべき式を答え、その式が「>=開始日」「<=終了日」という 2 つの条件でどのように絞り込んでいるか説明してください。
問題5
次の 2 つの式は、どちらも売上を合計しています。
=SUM($B$2:$B$100)
=SUMIFS($B$2:$B$100, $A$2:$A$100, $D2)
それぞれが「どのような集計」をしているかを説明し、特に後者が「日別集計」として便利な理由を、自分の言葉で整理してみてください。
