- SQL Injection対策は「データベースを守るための最重要防御」です
- SQL Injectionの仕組みをかみ砕いて理解する
- ステップ1:基本方針「文字列連結でSQLを作らない」を徹底する
- ステップ2:C#でパラメータ化クエリを使う基本テンプレート
- ステップ3:ユーティリティ化して「文字列連結禁止」をプロジェクト全体に浸透させる
- ステップ4:複数条件・複数パラメータの例
- ステップ5:ORM(Entity Frameworkなど)を使う場合の注意点
- ステップ6:入力値のバリデーションと組み合わせる(深掘り)
- ステップ7:SQL Injection対策で絶対にやってはいけないこと
- ステップ8:実務的ベストプラクティス
- まとめ:SQL Injection対策ユーティリティは「データベースを守るための必須防御レイヤー」
SQL Injection対策は「データベースを守るための最重要防御」です
業務システムでデータベースを扱う読者のみなさんにとって、 SQL Injection(SQLインジェクション)は、もっとも有名で、もっとも危険な脆弱性のひとつです。 攻撃者が入力値に悪意あるSQL断片を混ぜることで、 本来意図していないSQLが実行され、 機密情報の漏えい・データ改ざん・削除などにつながります。
ここでは、プログラミング初心者の方にも分かるように、 C#で実務的に使える SQL Injection対策ユーティリティ をステップバイステップで解説し、 例題・コード・テンプレートを交えて詳しく説明していきます。
SQL Injectionの仕組みをかみ砕いて理解する
文字列連結でSQLを作ると何が危険なのか
典型的な危険なコードは次のようなものです。
string userName = GetUserInput(); // ユーザー入力
string sql = $"SELECT * FROM Users WHERE Name = '{userName}'";
C#ここで、userName に次のような文字列が入っていたらどうなるでしょうか。
' OR '1'='1
すると、SQLはこうなります。
SELECT * FROM Users WHERE Name = '' OR '1'='1'
この結果、「すべてのユーザー」が取得されてしまいます。 さらに悪意ある攻撃者は、次のような入力を試みるかもしれません。
'; DROP TABLE Users; --
これがそのままSQLに埋め込まれると、 テーブル削除などの致命的な操作が実行される可能性があります。
