1日目のゴールとテーマ
1日目のテーマは
「Javaの“型にはまった書き方”に慣れながら、最初の小さなアプリを動かす」 です。
Pythonと違って、Javaは「決まりごと」が多い言語です。
最初は少し堅苦しく感じるかもしれませんが、その分「構造がはっきりしていて、大きなアプリを作りやすい」という強みがあります。
今日はまず、
Javaプログラムの基本構造
クラスと main メソッドの意味
画面に文字を出す
変数を使って簡単な“ミニアプリ”を書く
ここまでを、ゆっくりかみ砕いていきます。
Javaプログラムの全体像をざっくりつかむ
「Javaは“クラスの中に全部を書く”言語」
Javaのコードは、必ず「クラス」という単位の中に書きます。
そして、そのクラスの中に「プログラムのスタート地点」となる main メソッドを置きます。
最小限の Java プログラムは、こんな形です。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("こんにちは、Java!");
}
}
Javaこれを初めて見ると、
「public とか class とか main とか、呪文が多すぎない?」
と感じると思います。
今日は、この1行1行の意味を、ちゃんと日本語に翻訳していきます。
「よく分からないけどコピペ」ではなく、「ああ、こういう決まりなんだ」と理解してほしい。
クラス宣言を分解して理解する
public class Main { ... } の意味
最初の行はこうなっています。
public class Main {
Javaここには3つの要素があります。
class
これは「クラスを定義します」というキーワードです。
Javaでは、コードは必ずクラスの中に書きます。
クラスは「設計図」だと思っておいてください。
今日はまだ“設計図っぽさ”はあまり出てきませんが、後半で効いてきます。
Main
これはクラスの名前です。
慣習として、クラス名は先頭を大文字にします。
ファイル名も Main.java のように、クラス名と合わせるのが基本です。
public
これは「このクラスは外からも見えるようにします」という意味の修飾子です。
今は「Javaの決まりとして、入口になるクラスにはだいたい付いている」と思っておけばOKです。
そして、最後の { は「ここからクラスの中身が始まるよ」という合図です。
対応する } までが、このクラスの“体”になります。
mainメソッドは「プログラムのスタート地点」
public static void main(String[] args) を怖がらない
次に、これです。
public static void main(String[] args) {
Javaここが、Javaプログラムのスタート地点です。
Javaは「プログラムを実行するとき、まずこの main メソッドから始める」というルールを持っています。
一気に全部理解しようとするとしんどいので、要点だけ押さえます。
void main(...)main がメソッド名です。
「ここからプログラムが始まる」という特別な名前です。void は「何も値を返さない」という意味です。
「終わったら結果を返す」というタイプのメソッドもありますが、main は「とにかく動いて終わるだけ」です。
String[] args
これは「コマンドライン引数」と呼ばれるものを受け取るための引数です。
今日は使いません。
「main メソッドには、こういう形の引数が必ず付いている」と覚えておけば十分です。
public static
ここは正直、1日目で完全に理解する必要はありません。
ざっくり言うと、
public
→ 「どこからでも呼び出せる」
static
→ 「クラスにくっついているメソッド(インスタンスを作らなくても呼べる)」
くらいのイメージでOKです。
大事なのは、「Javaの入口は public static void main(String[] args) という形で書く」という“型”を体で覚えることです。
画面に文字を出す:printlnの基本
System.out.println を使ってみる
Javaで画面(コンソール)に文字を出すには、こう書きます。
System.out.println("こんにちは、Java!");
Javaこれも分解してみましょう。
System
Javaが最初から持っているクラスの1つです。
「システム全体に関わる機能」がいろいろ入っています。
outSystem クラスの中にある「標準出力(コンソール出力)」を表すオブジェクトです。
「画面に出すための窓口」だと思ってください。
printlnout が持っているメソッドです。
「文字を表示して、最後に改行する」という意味です。
つまり、System.out.println(...) は
「システムの標準出力に、文字を1行出す」
という命令です。
文字列は "..." で囲みます。
日本語でも英語でもOKです。
最初の「ミニアプリ」を作ってみる
自己紹介アプリ(超シンプル版)
いきなり大きなアプリではなく、
まずは「自分の自己紹介を出すだけ」のミニアプリを書いてみましょう。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("=== 自己紹介アプリ ===");
System.out.println("名前: 山田太郎");
System.out.println("年齢: 25歳");
System.out.println("好きなこと: プログラミングとコーヒー");
}
}
CSSこのプログラムを実行すると、コンソールに
=== 自己紹介アプリ ===
名前: 山田太郎
年齢: 25歳
好きなこと: プログラミングとコーヒー
のように表示されます。
ここでのポイントは、「Javaの基本形に慣れる」ことです。
クラス宣言
main メソッド
System.out.println
この3つが、今日の主役です。
変数を使って“値に名前をつける”
「同じ値を何度も書かない」ための仕組み
次のステップとして、「変数」を使ってみましょう。
変数は「値に名前をつけて、あとから何度でも使えるようにする仕組み」です。
Javaでは、変数を使うときに「型」を一緒に書きます。
例えば、年齢を表す変数はこう書きます。
int age = 25;
Javaここでの意味は、
int
→ 整数(小数点なしの数)を表す型
age
→ 変数の名前(自分で決める)
= 25;
→ 「age に 25 を入れる」
です。
文字列(文章)を表す変数は、こう書きます。
String name = "山田太郎";
String hobby = "プログラミングとコーヒー";
JavaString は「文字列」を表す型です。"..." で囲んだものを代入します。
変数を使った自己紹介アプリ
値を変えやすく、読みやすくする
さっきの自己紹介アプリを、変数を使って書き直してみます。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
String name = "山田太郎";
int age = 25;
String hobby = "プログラミングとコーヒー";
System.out.println("=== 自己紹介アプリ ===");
System.out.println("名前: " + name);
System.out.println("年齢: " + age + "歳");
System.out.println("好きなこと: " + hobby);
}
}
Javaここで新しく出てきたのが、+ です。
"名前: " + name
これは、「文字列と変数をくっつける」という意味です。
Javaでは、文字列同士、または文字列と他の値を + でつなぐと、
ひとつの長い文字列になります。
例えば、
"年齢: " + age + "歳"
は、age が 25 のとき、
"年齢: 25歳"
という文字列になります。
変数を使うメリットは、
値を変えたいときに、上のほうの1か所を直せばいい
コードを読んだときに、「これは名前」「これは年齢」と意味が分かる
というところにあります。
簡単な「計算アプリ」を作ってみる
Javaで足し算をしてみる
次は、数字を扱ってみましょう。
とてもシンプルな「合計金額計算アプリ」を書いてみます。
例えば、「コーヒーが1杯 350円で、3杯買ったらいくらか」を計算するプログラムです。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
int price = 350;
int count = 3;
int total = price * count;
System.out.println("1杯の値段: " + price + "円");
System.out.println("個数: " + count + "杯");
System.out.println("合計金額: " + total + "円");
}
}
Javaここでのポイントを整理します。
int price = 350;
→ 1杯の値段を表す整数の変数
int count = 3;
→ 個数を表す整数の変数
int total = price * count;
→ * は掛け算
→ 350 × 3 の結果(1050)が total に入る
Javaでは、+ - * / で基本的な四則演算ができます。
Pythonと似ていますが、「変数の型を最初に宣言する」という点が違います。
Javaの「型」を少しだけ意識してみる
int と String の違い
1日目のうちに、型について全部理解する必要はありません。
ただ、「Javaは型にうるさい言語だ」という感覚だけは持っておいてほしいです。
今日出てきた型は2つです。
int
→ 整数(例:1, 0, -5, 100)
String
→ 文字列(例:”こんにちは”, “Java”, “25歳”)
Javaでは、変数を宣言するときに必ず「型」を書きます。
int age = 25;
String name = "山田太郎";
Javaそして、型が合わないことをすると、コンパイルエラーになります。
例えば、こんなコードはエラーです。
int age = "25"; // 数字なのに "" で囲んでいる → 文字列扱い → 型が合わない
String name = 123; // 文字列型なのに、数字をそのまま入れている
Java最初はエラーにたくさん出会うと思います。
でも、それは「Javaがちゃんとチェックしてくれている」ということでもあります。
エラーを見て、「あ、型が合ってないのか」と少しずつ慣れていきましょう。
1日目のミニアプリ:簡易レシート表示アプリ
自己紹介と計算を組み合わせる
最後に、今日の内容を少しだけまとめたミニアプリを作ってみます。
テーマは「レジで出てくるレシートっぽい表示」です。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
String shopName = "コーヒーショップ Java";
String itemName = "ブレンドコーヒー";
int price = 350;
int count = 3;
int total = price * count;
System.out.println("=== レシート ===");
System.out.println("店名: " + shopName);
System.out.println("商品: " + itemName);
System.out.println("単価: " + price + "円");
System.out.println("数量: " + count + "杯");
System.out.println("--------------------");
System.out.println("合計: " + total + "円");
System.out.println("ご利用ありがとうございました。");
}
}
Javaこのプログラムはまだ「入力」も「条件分岐」もありません。
でも、
クラスと main の形に慣れる
変数を使って値に名前をつける
計算結果を表示する
文字列と数値を + でつなぐ
という、Javaの基礎のかなり大事な部分を一通り通っています。
1日目で一番大事な感覚
「Javaは“型にはまった書き方”を覚えるところから始まる」
今日あなたに持ってほしい感覚はこれです。
Javaは、Pythonに比べると「お作法」が多い。
でも、そのお作法は「大きなアプリを安全に作るための骨組み」でもある。
クラスの中に書く
main から始まる
変数には型を書く
System.out.println で出力する
このあたりの“型”に、まずは体を慣らしていくことが、Javaの最初の一歩です。
1日目のまとめと、2日目への予告
1日目でやったことを短くまとめると、
Javaプログラムは public class クラス名 { ... } の中に書く
入口は public static void main(String[] args) という形で決まっているSystem.out.println で画面に文字を出せるint や String で変数を宣言し、値に名前をつけられる+ - * / で簡単な計算ができる
2日目は、ここに「入力」と「条件分岐」を足していきます。
つまり、「ユーザーの入力に応じて動きが変わるアプリ」を作り始めます。
今日書いたレシートアプリも、
「個数をユーザーに入力してもらう」ようにすると、一気に“アプリ感”が増します。
その一歩を、明日一緒に踏み出しましょう。

