第1章:エスケープシーケンスとは何か?
練習1:改行してみよう
// 改行を表すには \n を使います
console.log("こんにちは。\nJavaScript の世界へようこそ!");
JavaScript💡予想:「\n」は見た目ではどう表示される?
✅解答:
こんにちは。
JavaScript の世界へようこそ!
JavaScript→ \n は “New line”(新しい行)を意味し、そこで改行されます。
練習2:タブを入れてみよう
console.log("A\tB\tC");
JavaScript💡予想:「\t」はどんな間隔になる?
✅解答:
A B C
JavaScript→ \t は “Tab” の意味。エディタで「Tabキー」を押したときのような空白(約8文字幅)を入れます。
第2章:クォートを文字として出したい
練習3:シングルクォートの罠
// エラーになる例
// console.log('It's a pen.');
JavaScript💡予想:なぜエラーになると思う?
✅解答:' が文字列の終わりと誤解されるからです。
➡ 正しくは エスケープ して ' を普通の文字にする。
console.log('It\'s a pen.');
// → It's a pen.
JavaScript練習4:ダブルクォートを含む場合
console.log("彼女は言った:\"こんにちは!\"");
JavaScript✅出力:
彼女は言った:"こんにちは!"
JavaScript💬ポイント:
- 文字列を
"..."で囲む場合、中の"は\"にする。 '...'で囲むなら、中の'を\'にする。
第3章:バックスラッシュを出したい!
練習5:Windows のパス
console.log("C:\\Windows\\System32");
JavaScript✅出力:
C:\Windows<System32>
JavaScript💬ポイント:\\ と2つ書くと、1つの \ として扱われます。
4章:Unicodeを使ってみよう
練習6:16進数指定(\xXX)
console.log('\x48\x65\x79'); // H e y
JavaScript✅出力:
Hey
JavaScript💬ポイント:\x48 → 16進数 48 = “H”(ASCIIコード)
練習7:Unicode 4桁指定(\uXXXX)
console.log('\u82b1\u675f'); // 花束
JavaScript✅出力:
花束
JavaScript💬ポイント:\uXXXX は Unicode の「コードポイント」を 4桁16進で書く形式。
練習8:コードポイント形式(\u{XXXXXX})
console.log('\u{1F600}'); // 😀
console.log('\u{1F338}'); // 🌸
JavaScript✅出力:
😀
🌸
JavaScript💬ポイント:\u{} は ES6(2015) 以降の形式で、絵文字など5桁以上のUnicodeにも対応します。
第5章:テンプレートリテラルでラクする!
練習9:複数行の文字列
const message = `こんにちは。
今日はいい天気ですね。`;
console.log(message);
JavaScript✅出力:
こんにちは。
今日はいい天気ですね。
JavaScript💬ポイント:
バッククォート(`)を使うと、\nを書かずに改行できる!
練習10:式の埋め込み
const name = "花子";
const today = "晴れ";
console.log(`こんにちは ${name} さん。今日は${today}ですね!`);
JavaScript✅出力:
こんにちは 花子 さん。今日は晴れですね!
JavaScript💬ポイント:${...} の中に変数や計算式を直接書ける!
まとめ
| 目的 | 書き方 | 意味 |
|---|---|---|
| 改行 | \n | New line |
| タブ | \t | Tab |
| クォートを出す | \', \" | シングル/ダブルクォートを文字として出力 |
| バックスラッシュ | \\ | \ を1つ表示 |
| Unicode | \uXXXX または \u{XXXXXX} | Unicode文字指定 |
| テンプレートリテラル | `...` | 改行OK+式埋め込みOK |
