for 文とは何か
for 文は「同じ処理を繰り返す」ための構文です。例えば「1から10までの数字を順番に表示する」といった処理を簡単に書けます。繰り返しの回数や条件を指定できるので、プログラミングで最もよく使われるループのひとつです。
基本構文と流れ
for 文は次のような形で書きます。
for (初期化; 条件; 更新) {
// 繰り返したい処理
}
JavaScript- 初期化: ループを始める前に変数を準備します。
- 条件: 繰り返しを続けるかどうかを判定します。条件が false になるとループは終了します。
- 更新: 1回の処理が終わるたびに変数を更新します。
例題で理解する
例題1:1から5までの数字を表示
for (let i = 1; i <= 5; i++) {
console.log(i);
}
JavaScript- 初期化:
let i = 1(最初は1からスタート) - 条件:
i <= 5(5以下なら繰り返す) - 更新:
i++(毎回 i を1増やす)
結果は 1, 2, 3, 4, 5 と順番に表示されます。
例題2:配列の要素を順番に取り出す
const fruits = ["apple", "banana", "orange"];
for (let i = 0; i < fruits.length; i++) {
console.log(fruits[i]);
}
JavaScript配列の長さ(fruits.length)を条件にして、要素を順番に取り出しています。結果は「apple」「banana」「orange」と表示されます。
例題3:偶数だけを表示
for (let i = 1; i <= 10; i++) {
if (i % 2 === 0) {
console.log(i);
}
}
JavaScript1から10までの数字を繰り返し、偶数だけを表示します。結果は 2, 4, 6, 8, 10 です。
break と continue の活用
break でループを終了
for (let i = 1; i <= 10; i++) {
if (i === 5) {
break; // i が 5 になったら終了
}
console.log(i);
}
JavaScript結果は 1, 2, 3, 4 だけが表示されます。
continue で処理をスキップ
for (let i = 1; i <= 5; i++) {
if (i === 3) {
continue; // i が 3 のときはスキップ
}
console.log(i);
}
JavaScript結果は 1, 2, 4, 5 が表示されます(3は飛ばされる)。
注意点とコツ
無限ループに注意
条件が常に true だとループが終わらず、プログラムが止まらなくなります。必ず条件が false になるように更新を正しく書きましょう。
配列や文字列の処理に便利
配列の要素を順番に処理したいときに for 文はよく使われます。インデックス(番号)を使ってアクセスできるので、初心者にも分かりやすいです。
まとめ
for文は「初期化 → 条件 → 更新」の流れで繰り返しを行う。- 数字のカウントや配列の処理などに便利。
breakでループを終了、continueで一部をスキップできる。- 条件や更新を間違えると無限ループになるので注意。
初心者は「1から10まで表示する」などのシンプルな例から練習すると理解しやすいです。

