四捨五入とは何か
四捨五入とは、数値を「ある位」で丸める方法です。
小数点以下を扱うときに「5以上なら切り上げ、4以下なら切り捨て」というルールで処理します。
JavaScriptでは Math.round() を使うことで簡単に四捨五入ができます。
基本的な使い方
console.log(Math.round(3.2)); // 3
console.log(Math.round(3.5)); // 4
console.log(Math.round(7.8)); // 8
- 3.2 → 3（小数点以下が4以下なので切り捨て）
- 3.5 → 4（小数点以下が5以上なので切り上げ）
- 7.8 → 8
小数点以下の桁数を指定して四捨五入
Math.round() は整数に丸めますが、工夫すれば小数点以下の桁数を指定できます。
function roundTo(num, digits) {
const factor = 10 ** digits;
return Math.round(num * factor) / factor;
}
console.log(roundTo(3.14159, 2)); // 3.14
console.log(roundTo(3.14159, 3)); // 3.142
digits = 2→ 小数点以下2桁に丸めるdigits = 3→ 小数点以下3桁に丸める
応用例：金額や単位の丸め
円単位に丸める
const price = 1234.56;
console.log(Math.round(price)); // 1235
10円単位に丸める
const price = 1234.56;
console.log(Math.round(price / 10) * 10); // 1230
100円単位に丸める
const price = 1234.56;
console.log(Math.round(price / 100) * 100); // 1200
四捨五入と他の丸め方の違い
切り捨て（Math.floor）
Math.floor(3.9); // 3
切り上げ（Math.ceil）
Math.ceil(3.1); // 4
四捨五入（Math.round）
Math.round(3.5); // 4
Math.round(3.4); // 3
四捨五入は「5以上なら切り上げ、4以下なら切り捨て」というルールで動作します。
切り捨てや切り上げと違い、値をより近い整数に丸めるのが特徴です。
まとめ
- 四捨五入は「5以上で切り上げ、4以下で切り捨て」する丸め方。
- JavaScriptでは
Math.round()を使う。 - 小数点以下の桁数を指定したいときは「掛け算してから割り算」する工夫を使う。
- 金額や単位の処理でよく使われる。
これを理解すれば、数値を扱うときに「きれいな値」に整えることができるようになります。