初心者向け：トリミング（trim）の基本
「トリミング」とは、文字列の前後にある不要な空白（スペースや改行など）を取り除くことです。
JavaScriptでは trim() メソッドを使います。入力フォームやファイル名などを扱うときに、余計な空白を消してきれいに整えるのに役立ちます。
基本の使い方
const s = " hello world ";
console.log(s.trim()); // "hello world"
- 前後の空白が削除される
- 文字列の中間の空白はそのまま残る
似たメソッド
- trimStart() / trimLeft(): 先頭の空白だけ削除
" abc ".trimStart(); // "abc "
- trimEnd() / trimRight(): 末尾の空白だけ削除
" abc ".trimEnd(); // " abc"
どんな空白が消える？
- 半角スペース
" " - タブ
\t - 改行
\n - キャリッジリターン
\r - その他の「空白文字」とされるもの
👉 つまり「見えない余計な文字」をまとめて削除してくれる。
実用例
- ユーザー入力の整形
const name = " Taro ";
console.log(name.trim()); // "Taro"
- CSVやログの処理
const line = "apple , banana , orange ";
const items = line.split(",").map(x => x.trim());
console.log(items); // ["apple","banana","orange"]
- ファイル名やパスの整理
const file = " report.txt ";
console.log(file.trim()); // "report.txt"
よくあるつまずき
- 中間の空白は消えない
"a b".trim(); // "a b"（間の空白は残る）
→ 中間の空白を消したいなら replace(/\s+/g,"") を使う。
- trim は文字列専用
- 配列や数値には直接使えない。必要なら文字列に変換してから。
ミニ練習
- 問1:
" hello "をトリミングして"hello"にせよ。
console.log(" hello ".trim());
- 問2:
" a,b , c "を分割して、各要素をトリミングせよ。
const arr = " a,b , c ".split(",").map(x => x.trim());
console.log(arr); // ["a","b","c"]
- 問3: 入力
" Tokyo "をトリミングして"Tokyo"にせよ。
const city = " Tokyo ";
console.log(city.trim());
まとめ
- trim() は文字列の前後の空白を削除する。
- trimStart() / trimEnd() で片側だけ削除できる。
- 中間の空白は残るので、必要なら正規表現などを使う。
- 入力処理やデータ整形でよく使う便利なメソッド。
👉 初心者は「文字列をきれいにするときはまず trim！」と覚えておくと安心です。
