JavaScript | 基礎構文:条件分岐 – default

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default とは何か

defaultswitch 文 の中で「どの条件にも当てはまらなかった場合」に実行される部分です。いわば「最後の保険」であり、予期しない値や想定外の入力が来たときに備えるために使います。必ず書く必要はありませんが、初心者は書いておくと安心です。


基本構文と流れ

switch 文は case ごとに値を判定しますが、どの case にも一致しないときは default が実行されます。

const fruit = "grape";

switch (fruit) {
  case "apple":
    console.log("りんごです");
    break;
  case "banana":
    console.log("バナナです");
    break;
  default:
    console.log("その他の果物です");
}
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この例では fruit"grape" なので、どの case にも一致せず、default が実行されます。


default を使うメリット

想定外の入力を処理できる

ユーザーが予期しない値を入力した場合でも、default に処理を書いておけばエラーを防げます。

コードの安全性が高まる

「必ず何かしらの結果を返す」ようにできるため、プログラムが止まったり空振りするのを防ぎます。


実用例で理解する

例題1:曜日の判定

const day = "Holiday";

switch (day) {
  case "Monday":
    console.log("月曜日です");
    break;
  case "Friday":
    console.log("金曜日です");
    break;
  default:
    console.log("その他の日です");
}
JavaScript

day"Holiday" なので、default が実行され「その他の日です」と表示されます。


例題2:メニュー選択

const choice = 5;

switch (choice) {
  case 1:
    console.log("メニュー1を選びました");
    break;
  case 2:
    console.log("メニュー2を選びました");
    break;
  case 3:
    console.log("メニュー3を選びました");
    break;
  default:
    console.log("不正な選択です");
}
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選択肢が 1〜3 以外なら default が実行され、「不正な選択です」と表示されます。


例題3:点数による評価

const grade = "E";

switch (grade) {
  case "A":
    console.log("優秀です");
    break;
  case "B":
    console.log("良いです");
    break;
  case "C":
    console.log("合格です");
    break;
  default:
    console.log("評価が不明です");
}
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grade"E" なので、default が実行され「評価が不明です」と表示されます。


注意点とコツ

default は必ず最後に書く

switch 文は上から順に評価されるため、default は一番下に置くのが基本です。

break の有無に注意

default の中でも break を書くのが一般的です。書かなくても switch 文の最後なので問題は少ないですが、統一して書いておくと安心です。


まとめ

  • default は「どの case にも当てはまらない場合」に実行される。
  • 想定外の入力やエラーを防ぐための「最後の保険」。
  • 曜日判定、メニュー選択、評価などで「その他」「不正な値」といった処理をまとめられる。
  • 初心者は「switch 文には default を必ず書く」と覚えておくと安全。
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