else とは何か
else は「もし if の条件が偽(false)だった場合に実行する処理」を書くための仕組みです。if とセットで使うことで「条件が当てはまらなかったときの代替処理」を明示できます。これにより、どんな場合でも必ずどちらかの処理が実行されるようにできます。
基本構文と流れ
if の条件が真なら if ブロックが実行され、偽なら else ブロックが実行されます。
const age = 16;
if (age >= 18) {
console.log("成人です");
} else {
console.log("未成年です");
}
JavaScriptこの例では、age が 16 なので if の条件は偽になり、else の処理が実行されます。
else を使うメリット
条件が外れたときの処理を保証できる
if だけだと「条件が偽なら何もしない」になりますが、else を書けば必ずどちらかの処理が実行されます。
const loggedIn = false;
if (loggedIn) {
console.log("ようこそ!");
} else {
console.log("ログインしてください");
}
JavaScriptコードの意図が明確になる
「条件が当てはまらないときはこうする」と明示できるので、読み手にとって分かりやすくなります。
実用例で理解する
例題1:試験の合否判定
const score = 55;
if (score >= 60) {
console.log("合格");
} else {
console.log("不合格");
}
JavaScript60点以上なら「合格」、そうでなければ「不合格」と表示されます。
例題2:入力チェック
const name = "";
if (name) {
console.log(`こんにちは、${name}さん`);
} else {
console.log("名前を入力してください");
}
JavaScript空文字は falsy なので else が実行されます。
例題3:会員かどうかで料金を分ける
const isMember = true;
if (isMember) {
console.log("会員料金: 1000円");
} else {
console.log("一般料金: 1500円");
}
JavaScript会員なら会員料金、そうでなければ一般料金を表示します。
注意点とコツ
else は「最後の保険」
複数条件をチェックする場合は else if を使い、最後に else を置くことで「どの条件にも当てはまらない場合」をカバーできます。
const weather = "snow";
if (weather === "sunny") {
console.log("晴れです");
} else if (weather === "rain") {
console.log("雨です");
} else {
console.log("その他の天気です");
}
JavaScript条件が複雑なときは整理する
else の中に長い処理を書くと読みにくくなるので、関数に分けたり、条件を整理すると理解しやすくなります。
まとめ
elseは「if の条件が偽だった場合の処理」を書くための仕組み。- どちらかの処理が必ず実行されるので、条件分岐を完全にカバーできる。
else ifと組み合わせることで複数条件を整理し、最後にelseを置けば「どの条件にも当てはまらない場合」を処理できる。
初心者は「if が外れたときの代替処理」と覚えると理解しやすいです。
