else if とは何か
else if は「もし最初の条件が偽だったら、次の条件を試す」という仕組みです。if と else の間に挟むことで、複数の条件を順番にチェックできます。これにより「場合分け」をきれいに書けるようになります。
基本構文と流れ
if → else if → else の順に評価されます。最初に真(true)になったブロックだけが実行され、残りはスキップされます。
const score = 72;
if (score >= 90) {
console.log("A");
} else if (score >= 80) {
console.log("B");
} else if (score >= 70) {
console.log("C");
} else {
console.log("不合格");
}
JavaScriptこの例では、score が 72 なので「C」が表示されます。最初に当てはまった条件だけが実行されるのがポイントです。
else if を使うメリット
複数条件を整理できる
複数の if を並べると、すべての条件がチェックされてしまいます。else if を使えば「最初に当てはまったらそこで終わり」という流れになり、無駄な判定を避けられます。
// if を並べると全部チェックされる
if (score >= 90) console.log("A");
if (score >= 80) console.log("B"); // 90以上でもここも実行される
// else if なら最初に当てはまったら終了
if (score >= 90) {
console.log("A");
} else if (score >= 80) {
console.log("B");
}
JavaScript条件の優先順位を明確にできる
上から順に評価されるため、「どの条件を優先するか」をコードの並びで表せます。例えば「90点以上なら A、80点以上なら B」といった順序を自然に書けます。
実用例で理解する
例題1:年齢による料金区分
const age = 15;
if (age < 6) {
console.log("幼児料金");
} else if (age < 12) {
console.log("子供料金");
} else if (age < 18) {
console.log("学生料金");
} else {
console.log("大人料金");
}
JavaScript年齢に応じて最初に当てはまる区分だけが表示されます。
例題2:天気によるメッセージ
const weather = "rain";
if (weather === "sunny") {
console.log("今日は晴れです");
} else if (weather === "cloudy") {
console.log("今日は曇りです");
} else if (weather === "rain") {
console.log("今日は雨です");
} else {
console.log("天気がわかりません");
}
JavaScript入力された天気に応じてメッセージを切り替えられます。
例題3:ゲームのスコア判定
const score = 45;
if (score >= 80) {
console.log("ハイスコア!");
} else if (score >= 50) {
console.log("まずまずのスコア");
} else {
console.log("もっと頑張ろう!");
}
JavaScriptスコアの範囲ごとに異なる結果を返せます。
注意点とコツ
条件の順番を意識する
大きい値から小さい値へ、または厳しい条件から緩い条件へ並べると意図通りに動きます。順番を逆にすると、上の条件で止まってしまい、下の条件に到達できなくなることがあります。
else を最後に置く
どの条件にも当てはまらない場合の「保険」として else を最後に置くと安心です。予期しない入力やエラーを拾う役割になります。
まとめ
else ifは「最初の条件が偽なら次を試す」ための仕組み。- 上から順に評価され、最初に真になったブロックだけが実行される。
- 複数条件を整理し、優先順位を明確にできる。
- 最後に
elseを置くと、どの条件にも当てはまらない場合をカバーできる。
初心者は「上から順にチェックして、最初に当てはまったらそこで終わる」と覚えると理解しやすいです。
