戻り値とは何か
戻り値(もどりち)とは、関数が処理を終えたあとに返す結果のことです。関数は「入力(引数)」を受け取り、「処理」を行い、その結果を「戻り値」として返します。戻り値を使うことで、関数の結果を他の処理に活用できます。
基本構文と流れ
JavaScript では return キーワードを使って戻り値を指定します。
function 関数名(引数) {
// 処理
return 結果; // これが戻り値
}
JavaScriptreturnの後に書いた値が戻り値になります。- 戻り値は関数を呼び出した場所に返されます。
例題で理解する
例題1:計算結果を返す
function add(a, b) {
return a + b;
}
const result = add(3, 5);
console.log(result); // 8
JavaScriptこの場合、add(3, 5) の戻り値は 8 です。変数 result に代入して利用できます。
例題2:条件によって違う戻り値
function checkAge(age) {
if (age >= 18) {
return "成人です";
} else {
return "未成年です";
}
}
console.log(checkAge(20)); // 成人です
console.log(checkAge(15)); // 未成年です
JavaScript条件によって戻り値が変わります。関数は「結果を返す仕組み」として使えます。
例題3:戻り値を使わない場合
function greet(name) {
console.log(`こんにちは、${name}さん`);
}
greet("太郎"); // こんにちは、太郎さん
JavaScriptこの関数は return を使っていないので、戻り値は undefined になります。結果を返さず「処理だけ」を行う関数も作れます。
戻り値の便利な使い方
他の計算に組み合わせる
戻り値は変数に代入したり、別の計算に使えます。
const total = add(10, 20) + add(5, 15);
console.log(total); // 50
JavaScript関数の結果を再利用できる
一度計算した結果を戻り値として返すことで、同じ処理を何度も書かずに済みます。
まとめ
- 戻り値は「関数が返す結果」。
returnを使って指定する。- 戻り値を変数に代入したり、他の処理に活用できる。
- 戻り値がない場合は
undefinedが返る。
初心者は「関数は入力を受け取り、戻り値として結果を返す箱」とイメージすると理解しやすいです。
